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2010年度 三重大学人文学部 公開ゼミ 募集案内

2010年度人文学部公開ゼミのご案内

三重大学人文学部では、市民の皆さま向けに「公開ゼミ」を開講しています。通常の公開講座とは異なり、原則として受講生を20名までに限定しました。少人数で行うことにより、教員の講義だけではなく、質疑応答や文献の講読、受講生同士の討論なども交えながら、楽しく学ぶことを意図しています。一般学生向けの授業と同じように、90分を1コマ(1回)として、3コマ(3回分)をゼミの基本単位とします。
 今年度は、以下の20のゼミを準備しました。複数のゼミの受講も歓迎致します。どうぞ奮って受講下さい。

公開ゼミの日程(2010年度分)

1. 英文法を科学する!?

講師: 杉崎鉱司(文化学科・准教授)
日程: 9月7日(火)・14日(火)・21日(火)
時間: 19:00-20:30
内容: 英語の中には、実はたくさんの「謎」が隠されています。例えば、Ken likes an apple.の否定文はKen does not like an apple.ですが、なぜdo/doesが出てくるのでしょうか?このゼミでは、このような英語の簡単な現象を取り上げ、「言語学」による科学的な説明を分かりやすく解説します。英語が好きな人にも、苦手な人にも、英語の新たなおもしろさに気づいてもらえたらと思います。(注:昨年度の同タイトルのゼミと内容に重複があります。)

2. シャーロック・ホームズ論

講師: 赤岩隆(文化学科・教授)
日程: 9月15日(水)・22日(水)・29日(水)
時間: 10:30-12:00
内容: シャーロック・ホームズの人物・性格、推理法、時代との関係等について考える。 

3. 地域中小企業経営について考える

講師: 後藤基(法律経済学科・教授)・青木雅生(法律経済学科・准教授)
日程: 9月15日(水)・22日(水)・29日(水)
時間: 19:00-20:30
内容: 地域の経済活性化を考える上で、中小零細企業は重要な存在であるといえる。中小企業のおかれている現状について把握しつつ、具体的事例を踏まえながら、今後の中小企業の発展の方向性や観点を探っていきたい。

4. 中国陶磁入門-大阪市立東洋陶磁美術館を訪ねて-

講師: 藤田伸也(文化学科・教授)
日程: 1日目/10月1日(金)、2日目・大阪市立東洋陶磁美術館/10月2日(土) 
時間: 1日目/13:00-14:30、2日目/10:00-13:00
内容: 中国陶磁の世界的コレクションとして有名な大阪市立東洋陶磁美術館を訪ね、中国美術工芸の粋とされる陶磁について学びます。1日目は大学で授業、2日目は美術館見学です。(現地集合、入館料・交通費等は各自負担)

5. 日本古代の情報伝達システム~三関及び駅路と「伝路」~

講師: 山中章(文化学科・教授)
日程: 10月2日(土)・9日(土)・16日(土)
時間: 10:00-12:00
内容: 現代社会はインターネットというシステムによって瞬時に世界中へ情報を伝えることができます。しかし、1300年前の古代の人々は徒歩、馬、船で、伝えるべき「物」を持って移動する以外に方法はありませんでした。どの様にして彼らは政府の決定や新しい文化、技術を伝えあったのでしょうか。その実態を古代遺跡から探ります。

6. 「正義」について語ってみよう。

講師: 高橋秀治(法律経済学科・教授)
日程: 10月4日(月)・18日(月)・25日(月)
時間: 10:30-12:00
内容: この春、NHKテレビでハーバード大学の正義についての「白熱教室」が放映されましたが、このゼミでは、その番組でも使われた設例を中心に取り上げて、参加者のみなさんと一緒に、考えたり議論したりしたいと思います。

7. ワークライフバランス(仕事と家庭・私的生活の調和)を考える

講師: 藤本真理(法律経済学科・准教授)
日程: 10月4日(月)・18日(月)・25日(月)
時間: 13:00-14:30
内容: 経済情勢や雇用慣行、価値観などが変化するなかで、仕事と個人としての生活(特に家庭生活)の両立が性別や年齢の違いを超えた課題となっています。この課題の背景をさぐり、よりよいワークライフバランスのとり方について考えます。

8. グリム童話と『日本の昔ばなし』の比較-小人像について

講師: 太田伸広(文化学科・教授)
日程: 10月5日(火)・12日(火)・19日(火)
時間: 13:00-14:30
内容: グリム童話と『日本の昔ばなし』に登場してくる小人を取り上げ、小人像の比較をする。

9. 絵巻物を読む

講師: 山田雄司(文化学科・准教授)
日程: 10月5日(火)・12日(火)・19日(火)
時間: 14:40-16:10
内容: 鎌倉時代の絵巻物で、親鸞の生涯を描いた専修寺本『善信聖人親鸞伝絵』を用いて、基本的な漢字とかなが読めるようにしていきたいと思います。絵巻物の中から興味深い箇所を選んで読んでいきます。

10. 税を考える

講師: 森俊一(法律経済学科・教授)
日程: 10月12日(火)・19日(火)・26日(火)
時間: 18:30-20:00
内容: 近い将来、増税は必至と思われるが、ここでは、高齢化社会にふさわしい税制とは何かという問題意識から、我が国の税制、とりわけ消費税をめぐって、多少とも租税論の観点を踏まえつつ、議論していきたい。

11. 今日の経済・労働問題の処方箋を考える―人間らしい社会の実現を目指して―

講師: 橋場俊展(法律経済学科・准教授)、豊福裕二(法律経済学科・准教授)、深井英喜(法律経済学科・准教授)
日程: 10月14日(木)・21日(木)・28日(木)
時間: 19:00-20:30
内容: 2010年3月期決算を踏まえれば、最悪期は脱したといえるものの、日本企業の業績はなお回復途上といわねばなりません。他方で、この間、労働者の賃金は低迷し、雇用は劣化・不安定化しました。これに伴い、日本でも格差や貧困が身近で切実な問題となっています。こうした閉塞感漂う現状を打開する手立てはないものでしょうか?本ゼミでは、人間らしい社会の実現をキーワードにしてどのような取り組みがあり得るのかを考えてみたいと思います。

12. アメリカ短篇小説を読む

講師: 野田明(文化学科・准教授)、小田敦子(文化学科・教授)、井上稔浩(文化学科・教授)
日程: 10月15日(金)・22日(金)・29日(金)
時間: 19:00-20:30
内容: アメリカ文学の特色の一つとして、短篇に優れているということが挙げられます。世界的に有名な長篇を書いた作家が、短篇にも興味深い作品を残しているという例が少なくありません。このゼミでは実際の作品を取り上げることで、英語で書かれた短篇小説の面白さに触れてみたいと思います。

13. Excelで回帰分析入門

講師: 水落正明(法律経済学科・准教授)
日程: 10月18日(月)・25日(月)・11月1日(月)
時間: 19:00-20:30
内容: 昨年度は統計学の基本的な分析を行いました。今年度は少しレベルアップして回帰分析に挑戦します。公表されているデータを使って様々な事象の関係性を分析します。Excelの基本的な操作ができること、3回とも出席できることが要件となります。

14. 古文書の虚(うそ)と実(まこと)

講師: 塚本明(文化学科・教授)
日程: 10月26日(火)・11月9日(火)・30日(火)
時間: 14:40-16:10
内容: 古文書に書かれた文は、事実ばかりとは限りません。文書の形式や印の有無、筆跡などを手掛かりに、文書が実際にどのように機能したのかを読み取る方法を、江戸時代の古文書を事例に分かり易く解説します。

15. 商法の判例を読む

講師: 名島利喜(法律経済学科・教授)
日程: 11月1日(月)・8日(月)・15日(月)
時間: 14:40-16:10
内容: 商法に関する近時の裁判例の中から、日常生活と密接な関連を有する三つの裁判例を取りあげます。じっくり読んでから、解釈論上の問題点について検討を加えたいと思います。

16. 生物多様性(COP10)と身近な生き物

講師: 朴 恵淑(文化学科・教授)
日程: 11月5日(金)・19日(金)・26日(金)  →11月19日(金)・22日(月)・26日(金)に変更となりました。
時間: 13:00-14:30
内容: 10月に愛知・名古屋でCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)が開催されましたが、生物多様性とは何か?COP10で何が決まり、なにが課題として残ったのか?身近な環境変化を知らせる大変重要な生物指標となる生き物を守るため、私たちの生活をどのように変えればよいのか?について分かりやすく解説します。四日市公害を経験した三重県だからこそできること、次世代を担う子どもや世界へ向けて何を伝えるのかについて、事例を挙げながら一緒に考えたいと思います。

17. 伝統的生産から近代的生産へ:日常生活文化の変化を考える

講師: 石井眞夫(文化学科・教授)、森脇由美子(文化学科・教授)、立川陽仁(文化学科・准教授)
日程: 11月2日(火)・9日 (火)・16日(火)
時間: 19:00-20:30
内容: 西欧世界で始まった産業革命以降、工業化とそれにともなう近代化は私たちに日常生活に大きな変化をもたらしました。この変化は植民地時代を通じて世界各地に波及し、今日ではこの影響は生活のすみずみにまで及ぼうとしています。工業化の影響を受動的、間接的に受けるだけだった辺境地域でも、都市への人口集中や生産の場の変化などを通じて、大きな変化を被ろうとしています。生活のあり方を根本的に変えようとしている生産の変化について、アメリカやアジア太平洋地域の日常生活の変化を通じて考えます。

18. 異文化間コミュニケーションとギャップ

講師: 藤本久司(文化学科・准教授)
日程: 11月9日(火)・16日(火)・30日(火)
時間: 19:00-20:30
内容: 国内に異文化出身の人が多く住む時代になり、意思疎通がますます重要になっています。異文化間コミュニケーションの基本的な理解とともに、そこから生じるギャップについて考えます。

19. 現代の金融規制について考える~求められる金融の役割とは何か~

講師: 野崎哲哉(法律経済学科・教授)
日程: 11月16日(火)・30日(火)・12月7日(火)
時間: 16:20-17:50
内容: リーマンショックから2年、世界と日本の金融市場は投機マネーの規制をめぐって揺れ続けています。本ゼミでは、新自由主義改革によって大きく変貌を遂げてきた現代金融に求められる規制内容について検討し、さらに金融の本来的役割とは何かを考えます。

20. ドイツ語圏のコミック事情

講師: 大河内朋子(文化学科・教授)
日程: 11月19日(金)・12月3日(金)・17日(金)
時間: 19:00-20:30
内容: ドイツ、スイス、オーストリアのコミックの歴史をテーマとして、アメリカンコミックとの関係、日本のマンガからの影響、及び、ドイツ語圏独自のコミック作品について、お話します。

備考

①講師は、全員が人文学部の教員です。
②会場は全て人文学部の校舎内です(教室は、当日に掲示でお知らせします)。

申込手続き

 

対象・定員 市民一般(住所は問いません)、各ゼミの定員は原則として20 名。
申し込み者が3名未満のゼミについては開講しない場合があります。
受講料 無料(幾つでも申し込みは可能です)
申込期間 8月5日(木)~各ゼミ開講日の5日前まで(定員まで先着順に受け付けます)
申込方法 下記の申込先に、電話・ファックス・eメールのいずれかで、「お名前」「連絡先(電話番号)」「希望するゼミの番号」をご連絡下さい。
申込先(問い合わせ先) 三重大学人文学部チーム総務担当
( 514-8507 津市栗真町屋町1577)
TEL 059-231-9196,231-9195  FAX 059-231-9198
e-mail hum-somu@ab.mie-u.ac.jp
URL http://www.human.mie-u.ac.jp/chiiki/kouza/