人文学部
人文社会科学研究科

地域連携

三重パフォーミングアーツ発信プロジェクト(H26年度)

 

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平成26年度 文化庁 大学を活用した文化芸術推進事業

地域の舞台芸術振興のための特色あるアートマネージメント人材育成
~<生きる力>を育むためのアートカリキュラム~

 

プロジェクトの趣旨

地域の人たちが求める芸術文化が発展するためのアートマネージメント人材育成
~全国初の「実演芸術の振興等にかかる連携に関する協定」に基づいて~

三重大学は平成25年9月に、「文化芸術振興基本法」と「劇場、音楽堂等の活性化に関する法律」(劇場法)の基本理念に則り、三重県との間に「実演芸術の振興等にかかる連携に関する協定」を締結しました。このような協定の締結は、劇場法施行後、全国初となります。協定書の第1条には、「劇場、音楽堂等の事業を行うために必要な人材の養成と確保」を図ること、および「大学教育における文化芸術活動の充実を通じて『生きる力』の育成」を図るための連携協力が目的として記されています。

また三重県および近郊も含めた中部地区(東海圏)では、未だアートマネージメントの人材が乏しい現状にあり、アートマネージメントに対する理解や講座も限定され、地域の舞台芸術の特色を踏まえながら、地域に根ざし、地域の人たちが求める芸術文化が発展するためのアートマネージメント人材育成事業の開催が必要とされています。

本事業は、平成26年度 文化庁 大学を活用した文化芸術推進事業に採択されました。講座と実践を通して、舞台芸術を中心とする芸術文化に対する複眼的な視点を有し、地域に求められるアートマネージメント人材を育成します。

 

プロジェクト概要

本事業は主に、以下の3つの活動を行います。

  1. アートマネージメント人材育成講座
  2. リーディング公演(舞台芸術振興のための実践的な事業)
  3. シアター公演(舞台芸術振興のための発展的な事業)
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1.アートマネージメント人材育成講座

舞台芸術振興のためのアートマネージメント人材養成講座

アートマネージメントは、アーティストなどの芸術の創り手、それを享受する観客をはじめ、地方自治体、公共施設など多種多様な立場の人たちと関わりながら、芸術文化を振興していく行為です。それ故、アートマネージメントに従事する者には、広範な知識、独創的な発想力、そして他者との円滑なコミュニケーション力、柔軟な対応力、問題解決力が求められます。

本講座では、舞台芸術振興のためのアートマネージメントの人材養成を、座学のレクチャーを中心にワークショップを織り交ぜながら展開します。基礎となるアートマネージメント論をはじめ、外部から講師を招き、地域に根ざしたアートマネージメントや劇場運営、舞台公演のプロデュースについて学びます

ワークショップなどを取り入れながら、知識に裏打ちされた複眼的な視点、独創性および柔軟性を含むアートマネージメントに必要な能力を養うとともに、芸術文化が生活や社会に根ざした〈生きる力〉を育むためのものであることを地域に向けて発信できるような豊かな人材を育てます。

  • 開催時期:2014年9月中旬(予定) 全24コマ
  • 受講者:劇場を中心とした文化施設の研修対象者、舞台芸術に関わる劇団などの制作者、学内でアートマネージメントを志す者
 

2.リーディング公演(舞台芸術振興のための実践的な事業)

小規模な公演の企画・運営

本活動では、アートマネージメント人材育成講座の受講生を中心にして、学内でのリーディング公演を企画、上演します。上演場所の選定から始まり、リーディングで読むテキストの選択、出演者、宣伝方法、制作など、自ら企画し運営を行うことで、アートを共同で〈立ち上げる〉ことを経験します。制作や広報は、NPOパフォーミングアーツネットワークみえの担当者からアドバイスを貰いながら、学生や地域に開かれたリーディング公演を企画します。

  • 日時:2014年11月上旬(予定) 演出:鳴海康平(津あけぼの座 芸術監督/第七劇場)
  • 制作協力:特定非営利活動法人パフォーミングアーツネットワークみえ
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安部公房「人間そっくり」 太宰治「駆込み訴え」
リーディングとは?
戯曲や文学作品を俳優の身体を通じて読むというのがリーディングです。本や台本を手にして公演を行います。朗読とも似ていますが、朗読よりも動きがあったり、演出効果もあります。「『読む』という行為」をモチーフにした演劇といえるのかも知れません。(※津あけぼの座ホームページから引用)

 

3.シアター公演(舞台芸術振興のための発展的な事業)

劇団・第七劇場『シンデレラ』 三重大学内公演

1999年設立以来、東京にアトリエを構え、国内に留まらず韓国・ドイツ・フランスでも公演を行ってきた第七劇場。今年に入って活動拠点を津市に移し、11月に津市美里にオープンする劇場テアトル・ドゥ・ベルヴィルのレジデンスカンパニーとして、増々活躍の期待される劇団の学内での公演です。

アートマネージメント人材育成講座の受講生には、リーディング公演での経験を生かして、制作、宣伝、広報活動などのプロデュース面を総合的に担ってもらいます。実際の舞台芸術の創造現場において、アーティストたちと関わりながらマネージメント力を実践的に学びます。

  • 日時:2014年12月5日(金) 演出:鳴海康平(津あけぼの座 芸術監督/第七劇場)
 

主催:三重大学
共催:公益財団法人 三重県文化振興事業団 三重県文化会館、特定非営利活動法人 パフォーミングアーツネットワークみえ
後援(広報協力):三重テレビ放送、中日新聞社、朝日新聞、三重タイムズ社

問い合わせ先:三重パフォーミングアーツ発信プロジェクト事務局
TEL:059-231-9180 mail : pap-office@human.mie-u.ac.jp

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