人文学部
人文社会科学研究科

研究

第5回「忍者の食」(後期)

「忍者の食」 要旨

久松 眞

今年度から、文系の伊賀連携フィールドと理系の伊賀研究拠点は「忍者の知恵を活かした人にやさしい循環型社会の構築-文理融合型Ninja研究の成果を世界に発信-」のプロジェクトを両組織が連携し学術的な忍者研究を始動、本講義は伊賀研究拠のはじめての担当となった。忍者の活動は、敵陣の準備状況、兵士の数や士気、地形や城内の構造、備蓄食糧など分かりにくい情報を忍びで集め伝達すること。危険な場所で活動し必ず戻ってこなければならない。厳しいストレスの下、戦闘モードと冷静さの心の制御、ケガや皮膚病対策、下痢や体力消耗の防止などに必要な道具として「忍者の食」があったのでは。モチ米、ウルチ米、蓮肉(蓮の実)、山薬(長芋)、桂心(ニッキ)、ヨクイ仁(はと麦)、高麗人参、氷砂糖からなる兵糧丸には、滋養強壮効果、疲労回復効果、鎮静・リラックス効果、救急医薬的効果、健康維持、エネルギー供給の効用がバランスよく含まれる。このような忍者の知恵は、現在のストレス社会で生きるにも、大災害がおきたときにも活用できるのではないか。

 

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動画(部分)

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