人文学部
人文社会科学研究科

教育

2009年度10月研修会(FD講演会):学力と適応力の現在

掲載日 2009年10月14日
発信元:人文学部FD委員会

2009年10月14(水)に『なぜ「教育が主戦場」となったのか』の著者 栗田哲也先生を招き、標記のテーマで講演会を実施した。中学入試受験者 の増加、塾通いの低学年化などが及ぼしている、上層の学生の質的変化について、予備校などの現場を踏まえたお話しを頂いた。数学では、問題が、その本質の 把握でなく、ドリル練習によって身に付く簡単な作業の組み合わせとして、「解き方を指示されるもの」と受け取られている。学生は、独立しての知的ハング リーさを失い、指示待ちになっている。また、家庭が文化資本の伝承に失敗し、言語を使いこなせなくなっていることが指摘された。大いに刺激になったという 感想や、こうした状況の中で教育者としてどう対応すべきか、ポジティブな話しが聞きたかったという感想などが出された。

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