留学体験記(タスマニア大学)

11090101 私は、2010年2月~11月の10ヵ月間、オーストラリア、タスマニア大学に交換留学させていただきました。

最初の5ヶ月間は大学付属語学学校で英語を勉強しました。たくさんの国から来た留学生に囲まれながら英語力を伸ばすことができました。語学学生時代はシェアハウスに住んでおり、友達の家に泊まりに行ったり、頻繁にディナーを食べにいったりと有意義な時間を過ごせました。

  語学学校時代の勉強の成果もあってIELTSをパスすることができ、7月から現地学生と共に大学の講義(社会学、ジェンダー学、法律学入門)を受講しました。全て英語での授業に加え、予習・復習や課題ととても大変でしたが友人の協力もあり、なんとかこなしていくことができました。語学学校とは違い多くのネイティブの英語に触れることができ、充実した日々を過ごせました。

講義に関し、社会学では視覚から分かる不平等や地球温暖化、性教育など様々な分野を学び、ジェンダー学ではセックスとジェンダーの関わりあい方について生物学的観点や社会学的観点から学びました。

ジェンダー学はとても抽象的で理解することがとても大変でしたが、この講義を通して自分の中で当たり前に感じていた「性別」という概念が絶対的なものではなくなりました。法律学では、前半は国際法について、後半は法解釈の基礎やアボリジニの法律について学びました。前半に扱われた捕鯨の講義やセミナーでは、オーストラリアの反捕鯨体制と科学調査捕鯨を正当化する日本という意見の異なる両国に挟まれている立場として国際間の意見の違いを肌で感じることができました。アボリジニの法律に関しては、2つ以上の民族の法律が存在するとき、どう対処していくかについて考えました。これは現在の日本ではなかなか起こり得ないことなのでその解決策・妥協案について考えていくのは難しかったですが、とても興味深かったです。

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語学学校中や休暇の間、試験終了後は、タスマニアの自然公園等、またメルボルンやシドニーにも行きました。美しい自然や野生動物をみることができ、またタスマニアとはまた違った大きな街を見ることができ、とてもいい経験になりました。

最初は、IELTSのことばかり考えストレスのたまる生活でしたが、慣れていくにつれ、また友達ができるにつれて現地生活を楽しめました。留学生たちの中でいろんな文化に触れ、ホームステイで現地の生活を肌で感じ、語学力を身につけていくことを楽しむとともに、いかに祖国・母語が尊いものかを知ることができました。

 

最後に、私のこの留学にご協力していただいた皆様に感謝いたします。留学することによって得た新しい価値観・経験・思い出、すべてを大切にしていきたいと思います。本当にありがとうございました。