人文学部
人文社会科学研究科

教育

2007年度卒業生 刑法ゼミ

2011sotsugyousei01.jpg2007年度卒業生 刑法ゼミ

私が、愛知県の高校から三重大学に進学したのは、自分の学力を前提として、①自宅から通え る国公立、②法律が学べる、この2点の条件を満たしていたからです。大学では、法律と経済の両方を学ぶことができる学科の特色を活用しながらも、特に関心 のある法律科目を中心に学び、刑法ゼミを選びました。ゼミでは、課外活動として、裁判所、刑務所、検察庁を見学し、法曹の方達と意見交換も行いました。学 生という立場でなければあのような貴重な体験はできなかったと思います。

刑法ゼミで特に印象に残っているのは卒業論文です。私は、理系学部の学生の様に研究室に通 い詰めて卒業論文を完成させました。先生には、資料の探し方、読み手に伝わるように簡潔に文章を組み立てることや、締め切りを守ることといった社会に出た ら当たり前のことまでも指導してもらいました。また、論文を書き進めては問題点を指摘されることの繰り返しで、大変な思いをして卒業論文を仕上げました。 そのため今でも卒業論文を読み返すと、当時頑張っていた自分に励まされるような気がします。

卒業後は、大学の専攻とは直接には関係のない、地元、愛知県の金融機関に就職しました。現 在は窓口業務とともに、お客様の資産運用のお手伝いをしています。この仕事が自分に合っているのか、やりたかったことなのか、丸3年働いた今でもわかりま せん。ただ、働くことは好きです。知らないことを知っていくことは楽しい、できないことができるようになることが嬉しい。その結果、少しずつ自分が思い描 く理想に近づければいいのだと思っており、今でもまだ成長過程の段階です。

大学進学も就職もゴールではなく、人生の選択の一部でしかありません。ただ、自分が動けば動くほど世界は大きくなっていき、選択肢は増えていきます。遊ぶことと同じくらい目一杯、三重大学で自分の世界を広げていって欲しいと思います。

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