人文学部
人文社会科学研究科

教育

自分自身を見つめ直すこと :Hさん(男子)【金融業】

自分自身を見つめ直すこと

Hさん(男子)【金融業】

 実際のところ、就職活動の仕方は本当に人によって違うなと感じたのが、全体の感想でした。ここでは一人の学生の経験談として「こういうタイプの人もいるんだ」ぐらいに思ってもらえれば幸いです。心がけていたことやメッセージを少し書いておきます。

・心がけていたこと、意識していたこと

 就職活動の時は、これでもかというぐらい自分と向き合い、信念を貫き通すことに重点を置いていました。エントリーシートや面接では、自分の強みと弱みを正しく理解し、それを伝えられるように、発揮できるようにしました。

例えば、私は粘り強く物事に取り組むことには自信があったのでそれを軸に置き、説得力を増せるエピソードも準備していた、という具合です。また、自分に足りないことは何か?どうしたら話をうまく伝えられるか?といった自問自答をし、志望動機が不十分なら志望動機を固め、表情や笑顔が足りないなら鏡や人前で常に笑顔でいることを念頭に置いて生活をするなど、とにかく自分自身と徹底的に向き合うよう心がけました。

・自分自身と向き合うこと

自分自身と向き合う作業は就職活動では誰もが通る道であり、それは一人ひとりの可能性を開花させる重要な手段だと思います。実際、私は周囲の友達のように何社からも内定を頂いたわけではありませんし途中は失敗続きでしたが、それでも思い残すことは無いかたちで就職活動を終えることができています。それに、最後の面接では初めの頃に面接を受けた時とは全く別の人物だと自分でも思えるくらいに成長があったと感じていて、その成長の影にあるのはただただ自分と向き合い、信念に従って行動し続けたという事実のみです。就職活動を終えた今、私は、簡単でありながら奥が深い「自問」が最も重要なのではないか?と、そのように感じます。

そしてもしも、「普段自分はあまり何もしていない」と思う方や「自分に自信がない」という方がいるのなら、就活で使えそうなテクニックを拾い集めるよりまずは自分自身を振り返るべきだと思います。自分のことは人にいくら言っても全ては分かってもらえません。それなら周囲のことに焦点をずらしてしまうよりも、自分で自分の良いところを探し、目の前のことに一生懸命になってみてはどうでしょうか?

・おわりに

 就職活動のポイントというのは人によっては全く違うことを指摘することになります。マイペースにやること、面接対策に力を注ぐこと、情報収集を厭わないこと、支えてくれる仲間を大切にすること...と。ともすれば就活について調べれば調べる程、どれを信じていいのか?全てを実践していくべきなのか?といった疑問が浮かび上がってくることもあるかもしれません。しかし、そこで立ち止まって考えてみてほしいのは、その先にある将来の夢や生活は全て他人のものではなく自分で責任を持って背負っていくものであり、選択する権利を持っているのも自分だ、ということです。だからこそ、もちろん精神的な支えになる友達やストレス発散のための遊びは重要な意味を持ちますがそれ以上に、「自分自身」と向き合い、満足のいく道を選ぶということを大事にしてほしいと思います。人生の設計図をイメージすることは恥ずかしいことではなく、むしろ誇りです。私は、同じ学部で学んできた皆さんが戦い合わずに全員が幸せを掴めることを願って、一人ひとりの夢や希望を応援しています。最後ですが、皆さんそれぞれが個別に納得のいく選択に落ち着けるよう、頑張ってください!楽しんでください!

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