出前授業

三重大学人文学部では、所属教員が行っている研究の成果を、本学部への進学を希望する地元の高校生の方々に紹介する機会を設けています。

出前授業をご依頼される場合、まず依頼書ファイルをダウンロードして頂き、必要事項をご記入の上、下記の連絡先までFAXあるいは電子メールでお送りください。その上で、電話ないし電子メールにてお問い合わせお願いいたします。教員の本務等に支障をきたす可能性があるため、遠方からのご要請はお断りしております。

近年、出前授業依頼件数が増加し、すべての依頼に応じることが困難になってきました。そのため、1校につき、教員派遣は2名までとさせていただきます。また、本学部への近年の進学状況等によっては、ご依頼をお引き受けすることができない場合があります。

高大連携事業や大学見学、入試説明会などにつきましては、アドミッションセンターにお問い合わせください。

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お問い合わせ先

〒514-8507 津市栗真町屋町1577 三重大学人文学部チーム総務担当
TEL:059-231-9196 FAX:059-231-9198 e-mail:hum-somu@ab.mie-u.ac.jp



2017年度出前授業メニュー

受講者数に関する表示が無い場合は、受講者数にこだわらないことを意味します。

文化学科



分野・教員名テーマテーマ概要
哲学・思想

相澤 康隆

死の害悪について

エピクロスによれば、死は当人にとって何ら害悪ではありません。死とは当人が存在しなくなることだから、存在しなくなった人が害悪をこうむるはずはなかろう、というわけです。本授業では、エピクロスへの反論も含めて、死の害悪をめぐる議論を紹介します。

遠山 敦 人はなぜ歌うのか―本居宣長を手懸かりに―
(受講者上限:100名)
喜びにつけ、悲しみにつけ、人は歌を歌う。しかしそもそも、なぜ人は歌うのだろうか。本講は、独自の人間観や世界観から人が生きる意味について問いかけた松阪の国学者本居宣長の思想を手がかりに、その謎について考える。
片倉 望 中国古代における「自然」 後代の誤読によって、あたかも『老子』や『荘子』の思想の中核であるかのように考えられてきた「自然」という語が、実は、殆ど思想的意味を持たない言葉であったことを解説する。
久間 泰賢 大乗仏教の起源を考える 大乗仏教は、インドでどのようにして生まれたのでしょうか。頭の良いお坊さんが考えたのか、それとも在家信者が起こした運動なのか。本講義では、大乗仏教の起源に関する代表的な説をいくつか取り上げて解説します。
田中 綾乃 木の葉はなぜ緑なのか?
ー哲学のはじまりー
「木の葉が緑に見える」のは、「木の葉が緑である」からなのか?このような素朴な疑問から哲学は始まります。18世紀のドイツの哲学者・カントの認識論を中心にしながら、近代の西洋哲学の特徴をわかりやすくレクチャーします。

薄井 尚樹

思考実験と哲学
(受講者上限:30名)

「心」や「自由」といったヤッカイな考えを明らかにするために、想像力をはたらかせて現実から少し離れた事例を考えてみることを「思考実験」と呼びます。この思考実験を通じて哲学という学問に触れてみましょう。

ことばの科学
澤田 治
意味の文脈依存性について
ことばの意味はしばしば文脈に依存しています。例えば、「今日は寒いね」という発話は、北海道で発話した場合と沖縄で発話した場合とでは、全く異なった意味として解釈されるでしょう。本授業では意味と文脈の関係について考えていきます。
推論とコミュニケーション 私たちは、会話をする際しばしば「文字通りの意味」以上の意味も伝達・理解しようとします(皮肉など)。この授業では、私たちはどのようにして「明示的には言われていない意味」を伝達・理解しているのかについて考えていきます。
菅原 彩加 ことばの研究と幼児の母語獲得 ヒトは生まれてから数年という驚くべきスピードで母語を習得していきます。本講義では、子どもが何を先天的に知っていて何を後天的に学習するのかについて、言語学における仮説にもとづいた実験を紹介しながら考察していきます。
大喜 裕太 「文字」が伝える意味 「ことば」とは何か。「ことば」とは音声であり、文字です。この授業では、特に書かれた文字、印刷物としての文字が、どのようにわたしたちのコミュニケーションに影響を与えているのかということについて、日本語やドイツ語の具体例を通じて見ていきます。
服部 範子 音声から見た英語の世界―日本語との比較を交えて 音声はふつう聞くものですが、ソフトウエアを用いて音を可視化することによって、従来とは異なる角度から英語の音声について考察します。あわせて英語圏、とくにイギリスの文化の一端も紹介したいと思います。
日本語・日本文学
川口 敦子 室町時代の日本語 古語から現代語への転換期である室町時代末期~江戸時代初期の日本語の特徴について、文法や語彙、音韻などの側面から、当時の資料を使って具体的に紹介します。
日本語をローマ字で書くということ-キリシタン資料から訓令式まで- 日本語のローマ字の歴史について、近世のポルトガル式やオランダ語式から近代以降のヘボン式、日本式、訓令式まで概観し、日本語をアルファベットで表記することの意義について考えます。
吉丸 雄哉 忍者像の形成と変遷 現在われわれがイメージする忍者像はフィクションの流布を経て形成されていったものです。どのような過程で忍者像が形成され、また現在に至るまでどのような変遷をしていったかお話します。
中国語・ 中国文学
福田 和展 中国語と日本語の擬態語・擬声語 中国語に訳された日本のマンガから日本語と中国語の擬態語・擬声語を比較する。
湯浅 陽子 中国古典詩の多様性 中学・高校の教科書で取り上げられることが多い杜甫や李白などの盛唐期の作品に限定されない、様々な時期・時代の作品を読み進めることで、中国の古典詩の豊かな世界に触れ、中国の古典文学への理解を深める。
英米文学

吉野 由起

湖水を描く?-イギリス・ロマン派詩を読む

「ロマン派の詩人」と呼ばれるWordsworth、Coleridge、Burns等は英詩の主題、詩に用いる言葉等を斬新に変え、後世の多様な価値観にも深遠な影響を及ぼしました。その作品群から数篇を詠みたいと思います。

文豪によるおとぎ話―William Thackeray と Charles Dickens 比較研究

グリム兄弟の民話集、アンデルセンの創作おとぎ話の受容を経て民話・おとぎ話が空前の人気を博した19世紀英国で、当時の二大文豪も両者を明らかに意識した作品を執筆しましたが、そこには意外性が溢れています。作品2篇の観察を試みます。
小田 敦子 アメリカ文化の源流:エマソンの「自己信頼」 アメリカ文化といえば、ディズニーランドやUSJがまず思い浮かぶかもしれませんが、19世紀の日本人が見たアメリカにもよいものがあります。多くの人を魅了した言葉、"self-reliance"について考えてみます。
井上 稔浩 文学から検証する人の心の構造変化

文学を検証すると、時代によって人間の心の構造がその人を取り巻く環境の空間的構造と連動していることが分かります。講義では現代に生きる私たち自身にも目を向けつつ、アメリカ小説のいくつかを紹介します。

ドイツ文学
大河内 朋子 ゲーテの詩「野バラ」をドイツ語で読む シューベルトやヴェルナーが作曲したことでよく知られているゲーテの抒情詩「野バラ」をドイツ語で読んでみましょう。「野バラ」は民謡調なので、とても発音が簡単です。英語にはない音を自分で発音して、ドイツ語の音を楽しみましょう。文法の規則も英語と少し違っています。詩の内容は単純なストーリーのように見えますが、いろいろな解釈ができます。みんなで考えてみましょう。
菅 利恵 両性具有のファンタジー
(受講上限:60人程度)
女とはなにか、男とはなにかということについては、古来様々な考えが紡がれてきました。ヨーロッパにおける性差をめぐる想像力の展開を、両性具有のモチーフに注目して見てみます。
フランス語・比較文化
Thierry GUTHMANN 言葉と国家 『最後の授業』という日本でも知られている短編小説の批判を通じて言葉と現代国家の形成について考えてみたい。
歴史学・ 考古学・ 美術史
小澤 毅 古代の測量と都づくり 江戸時代以降の測量技術に関する資料は比較的豊富ですが、それ以前は不明な部分が多く、世間では誤解も散見します。古代の道路や都づくりのようすから、当時の方位測定法などを再考したいと思います。
塚本 明 熊野古道と江戸時代の旅人たち 世界遺産となった熊野古道に、江戸時代にはどのような旅人が通り、道沿いの地域社会といかなる関係を持っていたのかを考えます。
山田 雄司

忍者の世界

忍者はどのような活動をしていたのか、三重大学で取り組んでいる忍者研究の最新成果をお伝えします。

酒井 恵子 科挙 ―エリート官僚への道― 前近代中国で千年以上続いた「科挙」は、エリート官僚を選抜する超難関試験です。この科挙が人々の生活に与えた影響、社会の変化についてみていきます。
野村 耕一 イデオロギーの歴史学
(受講者上限:30名)

歴史学において、イデオロギーは研究対象であると共に、自己を規定するものでもある。かかる意味での歴史学とイデオロギーとの関係性について、受講者との討論形式で考えてみたい。

森脇 由美子 ヒーローから見たアメリカの歴史―19世紀ニューヨークの社会ー 今ではあまり語られることのない19世紀のアメリカ民衆のヒーローを紹介します。スポーツや舞台などで活躍した彼らはなぜ人々を惹きつけたのか。ヒーロー像を通して、普通の人々が生きた社会の現実に接近します。
アメリカにおける自然観――ウィルダネスから自然保護へ アメリカ人にとって「自然」とはどのようなものだったのか。入植時から20世紀初頭まで、アメリカにおける自然観の変化を明らかにしていきます。
藤田 伸也 美術における「日本的」とは何だろう 日本の美術と中国や西洋の美術との違いを作品のスライドを見ながら考えます。何となく日本的だと思っていることは本当に日本独特の性質でしょうか。美術作品から日本の歴史と文化の特徴を見てみましょう。
社会学・文化人類学

永谷 健

人材選抜の社会学

入学試験や入社試験のような「人材のより抜き」が何度もつづくことから、現代社会は「選抜社会」であると言われています。この授業では、現代日本の人材選抜がかかえる諸問題について、社会学の視点から考えます。

村上 直樹 現代思想における人間像
(受講者上限:30人)
人間は身体と心からできている。これは、ほとんどの人が持っている常識である。しかし、この常識をくつがえすような人間像が、現代の思想家たちによって示されている。そうした人間像がどのようなものかを解説する。
江成 幸 多文化共生を考える

国境を越える人の移動が活発な現在、多文化社会のあり方を考えることは、世界共通の課題といえるでしょう。日本の身近な地域で取り組まれている「多文化共生」について、三重県の事例をもとに理解を深めます。

立川 陽仁 経済の人類学--贈与と交換
(受講者上限:40〜50人程度)
日々われわれはだれか他人にモノを与え、その代わりになにかをもらっている。このようなやりとりは、そのモノが欲しいからおこなっているのかというと、どうやらそうではなさそうだ。この授業では、こうした贈与や交換にひそむもっと重要な原理について説明する。
政治の人類学
(受講者上限:40〜50人程度)
政治の本質は「人を突き動かすこと」。ならば、たとえば夫が妻に小遣いをあげてもらおうと工夫することもまた「政治」なのである。では、こうした政治はいかに達成させられるのか。本授業では、こうした政治を達成する1つの手段である「取引」について概説する。
深田 淳太郎 家族の人類学
(受講者上限:50人)
「父と母がいて私と妹がいる。それが私の家族。」という当たり前の発言は、意外に他言語、他文化に翻訳するのが難しい。「父」や「母」の意味は文化・社会によって異なるのである。血がつながっていない「父」、複数人の「父」、女性の「父」、亡霊が「父」。世界中の「家族」を見ることを通して人間社会の多様性を学ぶ。
文化・環境・地理学
安食 和宏 エビはどこからやって来る?―私たちの食卓と東南アジアの環境問題― 私たち日本人が大好きなエビは、どこから運ばれてくるのでしょうか? その多くを生産しているのは東南アジアの国々ですが、エビ養殖の発展によって、マングローブ林破壊などの問題も生じてきました。私たちの食が他国の環境問題にまでつながるという関係について、地理的に考えてみます。
異文化を理解する地理学-東南アジアの大都市の仕組み- 東南アジアには、普通の感覚で想像できないような「美しい」大都市があり、同時に「混沌とした」大都市もあります。これらの大都市の仕組みと都市住民の生活について、地理的な視点から考え、異文化を理解する思考を養います。

中川 正

社会の法則を探る

日常生活には多様な法則があふれています。三重大学に入学した学生たちは、身近なところに存在する「法則」を発見し、その要因を説明し、実生活に応用するという「法則探検」を通して、社会科学をどのように役立てるかを考えています。その一端を授業で説明し、大学での学習方法を紹介します。

森 正人

ディズニーランドと現代社会 (受講者上限:70名)

ディズニーランドは日本人に大人気のテーマパークです。そこには夢や希望があると語られます。ディズニーランドは入念な仕掛けでもってこのような空間を作り、管理しています。どのような魔法が仕掛けられているのでしょうか。そしてディズニーランドの空間はどのような形で現代の社会の中に浸透しているのでしょうか。当たり前の価値観を問い直す必要性を考えたいと思います。
北川 眞也 グローバル化とは何か?ー人文地理学の立場からー グローバル化は、地球規模での人やモノの移動や往来が著しく容易になってきたさまを表しています。ただ、それはローカルな文化の独自性にとっての脅威としても語られています。人文地理学という学問なら、この問題をどう考えられるでしょうか。
朴 恵淑 四日市公害から学ぶ「四日市学」 四日市公害の発生から約50年を経過して平成27年3月に「四日市公害と環境未来館」がオープンしました。過去の四日市公害を見直し、現在の持続可能な社会づくりに活かし、未来を担う次世代へ正の資産を残すために、私たちは何をすべきかについて学びます。
図書館・情報学
三根 慎二 科学と図書館 この授業では,研究者が行っている研究活動やコミュニケーションの特徴とそれらの活動に大学図書館がどのように関わっているのかを最新の事例とともに説明します。


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法律経済学科



分野・教員名テーマテーマ概要
法政・統治システム
麻野 雅子 民主主義と自由 民主主義とはどういう仕組みで、自由とどういう関係にあるのかを、古代ギリシアの民主主義と現在の民主主義を比較しながら、考えていきます。
岩崎 恭彦 暮らしのなかの権利を考えてみよう―地方自治論という視点から― 住民に身近な行政はできる限り自治体にゆだねようとする地方分権が進展していくなら、私たちの日常生活と地方自治との関係は、ますます密接なものとなっていくでしょう。暮らしのなかの権利とのかかわりで、地方自治のあり方を一緒に考えましょう。
法は環境をまもれるか―環境問題と法律学― 環境をまもるために、どのような問題を解決する必要があるのでしょうか。法は、それらの問題にどのように対処してきたのでしょうか。果たしてそれで十分だったのでしょうか。これらの問いへの解答を模索し、環境問題を法的に考えるきっかけを提供します。
樹神 成 公務員の仕事 あなたはどこに住んでいますか。国で言えば日本ですが、都道府県はどこでしょうか。市町はどこでしょうか?国は○○省がありあり、県には県庁があり、市には市役所があり、そこでは公務員が働いています。企業で働く人や事業をしている人の仕事と公務員の仕事はどこが違うのでしょうか?公務員という職業がなぜあるのでしょうか?公務員の仕事をとおして、現代社会の特徴を考えます。
古瀬 啓之

国際政治のフレームワーク

平和・安全保障をめぐる国家間関係の枠組みを、「リアリズム」「リベラリズム」という二つの概念を中心にして解説します。

前田 定孝 大災害のときに、行政はどんな役割をするのだろうか 東北地方太平洋沖地震津波と東京電力福島第一原発の事故による大災害から、今にいたるも多くの地域住民が立ち直ることができないでいる。それでは、国民はこの国に何を託し、政府・自治体にはいかなる責務があるのか。このことを広報的な論理を通じて考える。
内野 広大 丸刈り強制校則は、生徒の幸福追求権を侵害するか? 人は決まりがあるとそれに従わない人を非難してしまいます。丸刈り強制校則の場合も同様でした。校則に真摯に反対する生徒には、そうした人の弱さに抗するための救いの糸はないのでしょうか。「幸福追求権」を手がかりに考えます。
法政・生活法システム
伊藤 睦 えん罪は何故起きる? 刑事裁判の基本的なルールについて解説するとともに、名張毒ぶどう酒事件等の事例を取り上げながら、えん罪を生み出しかねない裁判の仕組みと問題点につき検討します。
上井 長十 民法という法律の意義と考え方
(受講上限:70~80人程度)
我が日本の民法は基本的に個人の所有と私的自治の実現を図ることを目的とする。同目的を実現するにあたって、どのような体系的思考を我が民法では構築しているのかを考察することが講義の目的である。
稲垣 朋子 児童虐待と法 普段ニュースを見ていても、児童虐待の問題を目にすることは多いと思います。児童虐待には様々な学問からのアプローチが可能ですが、この授業では児童虐待への法的対策について学びます。
高橋 秀治 社会契約論と現代 17世紀のイギリスは2つの革命を経験しましたが、そこで主張された社会契約論をもとにして、日本を含む先進諸国は構成されています。社会契約論の考え方を説明しながら、それが今の時代にどんな影響を及ぼしているか、考えてみます。
田中 亜紀子 刑法入門
―罪と罰について考える―
犯罪が成立するための条件や現行刑法が規定する刑罰を説明することを通じて、現代社会における罪と罰の課題について考えます。
名島 利喜 「株」の話
(受講上限:約50人まで)
世間では「株で儲けた」とか「株で損した」とか言ったりすることがある。株は何だか胡散臭い。しかし、そもそも「株」とは何なのか?というような話です。
藤本 真理 非正規社員と正規社員は、何が違って何が同じか? 「正社員」と「非正規社員」の間には、どんな違いがあるだろうか。その違いは許容されるものか、だとすれば理由は何か。二つの働き方を法的な観点から観察し、両者が違ってよい限界はどこにあるかを考えよう。
ワークライフバランス-社会と職場と家庭の関係 あなたの理想の「25歳の自分」、「30歳の自分」はどんな姿だろうか。仕事と何かを両立する、仕事に打ち込む、プライベートを優先する...さまざまな生き方を尊重し実現するには、どのような社会の仕組みが必要かを考えよう。
現代経済・企業経営
青木 雅生 よい会社わるい会社とは――企業論入門 企業(会社)とは何か、ということを、「よい会社とは?」と問うことを通じて考える。企業の概念を検討した上で、マネジメントとはどのようなことであるかなどを通じて企業の社会的役割について考察する。企業はたんに利益を追求するだけではなく、社会的分業を担う主体でもあることなどを知ることを目指す。
野崎 哲哉 お金って何?-マネーゲームのからくり- 現代経済社会で重要な役割を果たしているマネー。ただし、その管理を誤れば金融危機を引き起こしてしまいます。本授業では、現下のアベノミクスの金融緩和の解説を中心にマネーゲームの危険性を説明し、大学での金融論の学び方を解説します。
深井 英喜 経済学を使って憲法の国民の三大義務を読む―経済学の課題は「お金儲け」ではない 経済学はお金儲けの学問ではなく、社会の再生産の構造やその機能について考察する学問である。この経済学の本当のテーマを高校生に知ってもらうことを目的にしている。その題材として、国民の三大義務を理論経済学によって解説する。
若年労働問題に見る「個人問題」と「社会問題」~経済学とは何か?~ 経済学の基本的な"考え方"について解説することが目的である。社会現象を経済学的に考察することが、自分自身の社会認識に影響することを体験してもらい、大学で学ぶことの意義についても体験してもらえると期待している。
堀内 義隆 経済発展とは何か?─東アジアの歴史的経験から学ぶ 経済が発展するとはどういうことでしょうか。それは良いことなのでしょうか。日本を含めた東アジア各国の経済の歴史をふりかえりつつ、経済発展の実態・要因・問題点などについて考えます。
市場社会の歴史 私たちが当たり前に暮らしているこの社会は、人類の歴史からみれば、決して当たり前ではありません。この授業では、経済学の中心概念である「市場」をキーワードに、歴史的観点から現代社会の特徴について学びます。
森 久綱 持続可能な社会システムを考える――食品循環資源リサイクルからの接近―― 日本が輸入する穀物は年間2500万tに達する。その一方で食品廃棄物が年間2000万t発生している。この矛盾は、環境問題として、また食料問題として私たちの生活に影響を及ぼしている。持続可能な社会へどのような転換を図ればよいのか。食品循環資源リサイクルから考えてみたい。
森原 康仁 「問題」としての多国籍企業――グローバル化のさまざまなかたち ヒト、モノ、カネが国境を越えて移動している――これは、わたしたちが新聞やテレビで毎日のように目にする言葉のひとつです。ところが、カネ(資本)や企業がうみだしたモノが国境を越えて移動するしくみと、ヒト(市民)が国境を越えて移動するしくみは同じようで異なる面があります。また、それが社会に与える影響も異なります。本講義ではこの切り口から「グローバル化のさまざまなかたち」を考えます。
現代経済・地域経済
朝日 幸代 地域の観光と自然環境を考える-経済学の視点から- 本授業では、観光と環境の関係を示すために、学問としては環境経済学をベースに行う。自然環境の保全政策、観光資源の価値を理解する内容を提示した上で、観光資源に対する環境政策や環境への取り組みを利用した事例を紹介する。
落合 隆 ゲーム理論入門 ゲーム理論とは複数の意志決定をする主体が、その意志決定に関して相互作用する状況を研究する理論です。授業では簡単なモデルを使い、合理的な主体がどのような選択を行うのかを考えます。
川地 啓介 日本の財政は大丈夫? 財政の問題に関心を持つか否かに関わらず、そのツケは将来の日本を支える世代(高校生)にまわってきます。本授業は、日本の財政は持続可能なのかという問題に対して、受講生が関心を持ち、自ら考えるための「材料」をわかりやすく提供することを目的としています。
豊福 裕二 日本の住宅とアメリカの住宅-経済学の視点から- 持ち家といえば新築住宅にこだわる日本と、むしろ中古住宅から始まって何度も住み替えるアメリカ。日米の異なる住意識の背景を、経済学的な視点から探るとともに、これからの日本の家づくりの課題を考えます。
石塚 哲朗 社会保障を考える 少子高齢化が進む中で、社会保障のあり方が問われています。身近だけど実はよく知らない社会保障の内容や役割を、自分の問題として一緒に考えてみましょう。
嶋 恵一 数理ファイナンスへの招待 経済学は観察される経済取引や個人の行動を研究対象として、その合理的な解の存在や、不合理な行動の理由を突き止める学問です。特に金融、ファイナンス分野は数値としての分析対象が多いため、豊富な数学理論と実証結果があります。授業ではその幾つかを説明します。