人文学部
人文社会科学研究科

学部・大学院案内

人文学部 そこが知りたいFAQ

これまで人文学部で開催したオープンキャンパスや進学説明会などの参加者からや、
メール等での質問をもとに「人文学部FAQ」を作成しました。

入試について

入試について詳しい情報を得るにはどうしたら良いですか。
詳細は三重大学ホームページの「入試情報」欄(https://www.mie-u.ac.jp/exam/)に掲載される情報をご覧ください。
大学入学共通テストで英語のリスニングテストが課されていますが、人文学部の入試での比重を教えてください。
大学入試センターから提供されたリーディングの成績(100点満点)を2倍して200点満点とし、リスニングの成績(100点満点)とを合わせて300点満点としてから、3分の2を掛けて200点満点に換算します。文化学科後期日程試験ではさらにそれを半分の100点満点に換算します。 
文化学科を希望していますが、入試の際に重視される科目はあるのでしょうか。
文化学科では、前期日程の個別学力検査において国語と英語を課しています。後期日程については、共通テストの配点が科目により異なっています。(共通テストの点数を以下の点数に圧縮して換算します。国語100、地歴・公民60、数学20、理科20、外国語100)。詳細については、三重大学ホームページの「入試情報」欄 (http://www.mie-u.ac.jp/exam/) に掲載される情報をご覧ください。
後期日程で課されている小論文について教えてください。
文化学科の後期日程では、課題文をもとに、読解力・文章表現力と論理的思考力をはかる問題を出しています。
学校推薦型選抜について教えてください。
法律経済学科の学校推薦型選抜の募集人数は推薦Aが5名、推薦Bが3名、そして、推薦Cが10名です。文化学科の学校推薦型選抜の募集人数は推薦Cが5名です。推薦A・Bの選抜方法は調査書、推薦書、志願理由書、課題作文及び面接で、試験は11月に行われます。また、大学入学共通テストを利用する推薦Cの試験は2月に行われ、第1次選考では大学入学共通テストの成績、第2次選考では調査書、推薦書、志願理由書及び面接に基づいて選抜が行われます。学校推薦型選抜の詳細については、三重大学ホームページの「入試情報」欄(https://www.mie-u.ac.jp/exam)に掲載される情報をご覧ください。
文化学科・法律経済学科へはどのように振り分けられるのですか、試験があるのですか。 他方の学科を併願することができますか。
文化学科か法律経済学科のいずれか希望する学科を1つ選択して受験するようになっています。学科をまたがって第1志望、第2志望という併願受験をすることはできません。

人文学部について

男女の割合を教えてください。
2023年10月現在、文化学科では男子144名、女子268名、法律経済学科では男子371名、女子313名です(留学生を含みます)。
「シラバス」を見ることができますか。 (※「シラバス」とは各教員がその年に行う講義の概要のことです。)
大学のホームページ(http://syllabus.mie-u.ac.jp//#hum)で見ることができます。
時間割と単位について説明してください。
1つの授業時間は90分です。授業は1コマ、2コマと数えます。月曜から金曜まで1日5コマ 開講されています。この5コマを1・2限(8:50~10:20)、3・4限(10:30~12:00)、5・ 6 限(13:00 ~ 14:30)、7・8 限(14:40 ~ 16:10)、9・10 限(16:20 ~ 17:50)と 区分しています。1年を前期と後期の2学期に分け、各学期とも授業期間は試験を含めずに15週間です。授業を受け、試験等に合格すれば「単位」が与えられます。なお、人文学部を卒業するためには、128単位を取得しなければなりません。
授業の取り方について教えてください。
大学では決められた単位を取得するために、自分の目的にあった授業を選択し、自分で時間割を組んでいくので、同じ学年の学生でも、それぞれ授業の取り方が違います。ただし、学部や学科においてこれだけは所属の学生に受講してもらいたいという授業があり(「必修科目」と言います)、これらは必ず履修し単位を取得しなければなりません。また2年生で履修しておいたほうが良い授業、3年生からしか履修できない授業等がありますので、まったく自由に取れるわけではありません。
「専門」とは何ですか。
大学の授業には共通教育科目と専門教育科目があります。共通教育科目は幅広い教養を身につけるための授業で、その多くは1年生および2年生のときに受講します。2年生になってからは、特に学びたい学問分野に焦点を絞りながら勉強を進めていきます。このときに受講するのが専門教育科目です。このようなカリキュラムの流れを通じて、最終的に卒業論文の執筆に臨むことになります。
「ゼミ」とは何ですか。
授業は形式上、講義と演習に分けられます。講義は主として教員が説明し、学生がそれを聞いて理解するという形式の授業で、教室が大きく、受講生が多いという特徴があります。これに対して演習は、教員と少人数の学生が討論・発表などを通じて理解を深めていく形式の授業です。ゼミとは主として法律経済学科で使われている言葉で、3年生から本格的に始まる専門演習を指します。法律経済学科の学生は、2年生の前期に各自の志望に沿った特定のゼミに配属され、ゼミの指導教員の下で専門を深めていきます。文化学科においても慣習的に、3年生以上の学生が指導教員から研究指導を受けるときにゼミという言い方をすることがあります。
クラスのようなものはありますか。
高校までのようなクラスはありませんが、それに類するものは次の2つです。共通教育科目の「英語Ⅰ」の授業は習熟度別になっていますが、そのうち「大学基礎」と「コミュニケーション」はクラスとして1年間継続します。また、1年生の前期に履修する「スタートアップPBLセミナー」において、クラスを編成して授業が行われます。
宿題はありますか。
授業によって異なります。また、明確な宿題はなくても、「大学設置基準」の学修時間に従い、自発的に予習・復習をしてください。
自分の専門分野はいつ決定するのですか。
文化学科では1年生の後期末に自分の属するコースを選択し、3年生からは特定の指導教員(2 年生後期末に決定)について専門を深めていきます。法律経済学科でも、2年生の前期末に3年生から開講される必修科目「専門演習」(ゼミ)の所属を選択し、その「専門演習」(ゼミ)に基づいて専門分野(所属するコース)が決定します。各学生に対する指導を行き届いたものにする目的で、1つのゼミには各学年で平均して8人が配属されます。
学生と教員の距離は近いのですか。
大教室で行われる講義では、学生が教員と直接話す機会は少なく、距離が近いとは言えないのですが、少人数の授業や演習では学生と教員の距離は非常に近くなります。また、それぞれの教員はオフィス・アワー(教員が研究室に在室して学生からの質問を受け付ける時間帯)を設けていますので、その時間を活用してください。
1人の教員は何人の学生の指導教員となるのですか。
分野や教員によって異なりますが、専門教育では1人の教員のもとで1人から10人程度の学生が学んでいます。1学年260人程の学生に対して専任教員80人あまりですから、たいへん恵まれた指導体制です。
教員の専門分野以外のことは勉強できませんか。
教員個人は非常に専門的なテーマを研究していますが、授業では自分の専門分野にとどまらず、その周辺分野にも視野を広げて教えます。その周辺分野を卒論のテーマにしたい学生がいた場合、教員は自分の専門から大きく逸脱していない限り、指導し、協力します。詳細はホームページの 教員(スタッフ)紹介ページをご覧ください。
他学科の授業科目は受講できますか。
相互履修が許可された科目に関して一定単位数まで可能です。 
他学部の授業科目も受講できますか。
他学部の専門教育科目の履修は、人文学部長を経て、当該学部長の許可を得ることによって認められます。この場合、一定単位数まで卒業に必要な単位として認められます。ただし、当然のことながら当該学部の学生に受講の優先権がありますから、受講者数が多い等の理由で履修が認められない場合もあります。
フィールドワークとはどういうものですか。
現地に入って聞き取り調査、アンケート調査、資料収集などを行うことです。また、人々の行動や建物、自然などを観察することもフィールドワークに含まれます。歴史学、考古学、文化人類学、社会学、地理学、経済学、政治学等、さまざまな領域でフィールドワークが重要な作業となっています。
卒業要件となっている教育的インターンシップとはどういうものですか。
三重大学では、教育目標を実現し、地域人材育成を推進するために2019年度新入生より「教育的インターンシップ」を卒業要件化しています。
「教育的インターンシップ」は、その認定手続きの違いによって以下の4タイプに分かれます。
Ⅰ:正課の授業科目として行われ、単位認定される活動(語学研修、企業インターンシップなど)
Ⅱ:資格取得に必要な実習(教育実習、介護等実習、博物館実習など)
Ⅲ:狭義の就業体験としてのインターンシップ(10時間以上の特定企業のインターンシップの受講など)
Ⅳ:その他、学部の定義に照らしてインターンシップと認められる活動(私費留学、ボランティア活動など)
人文学部では卒業のためには、以上の「教育的インターンシップ」を行い、認定される必要があります。
パソコンは入学時に使いこなせなければならないのですか。入学後にパソコンは必要ですか。
入学時にパソコンを使いこなせる必要はありません。人文学部においては、ワープロソフトや 表計算ソフトの使い方、インターネットを使った情報検索の方法等を半年間かけて学ぶ「データサイエンスⅠ」を開講しています。2018年度の入学生からノートパソコン必携となっています。
パソコンの資格はとれるのですか。
人文学部の科目を履修するだけではパソコンの資格を取ることはできませんが、パソコンやインターネットに関する基礎的な知識や技能は習得することができます。人文学部では、1年次を対象とした「データサイエンスⅠ」という科目が、2年次を対象とした「データサイエンスⅡ」が開講されています。これらを通して、ワープロや表計算ソフト、インターネット等の基礎的な知識や技能に加えて、情報リテラシー、統計学とデータサイエンスを理解するための基礎を習得し、また、社会調査や統計学の基礎的な考え方とともに表計算ソフトの応用的な技能等を習得することができます。
共通教育ではどのような授業科目があるのでしょうか。単位数はどれだけでしょうか。
共通教育の授業は、「大学基礎科目」、「教養基礎科目(副専攻科目)」、「専攻基礎科目」の 3 種類に分類されています。そのうち全学必修の 「大学基礎科目」は、三重大学のディプロマ・ポリシーである「4つの力」―「感じる力」「考える力」「コミュニケーション力」「生きる力」―を修得するためのベースとなる、「スタートアップPBLセミナー」「キャリア教育入門」「英語Ⅰ大学基礎」「英語Ⅰコミュニケーション」「データサイエンスⅠ・Ⅱ」「スポーツ健康科学A」の各授業を履修します。また、「教養基礎科目(副専攻科目)」は、多様な価値観を学び社会人としての教養と創造性を身に付けるため、「歴史・文化」「環境・科学」「健康・医療・福祉」「教育・公共」「社会・経済」「国際・外国語」の6分野から科目を選択して(一部必修)履修します。さらに「専攻基礎科目」は、各学部(主専攻)の教育理念に基づき、専門科目の準備として、「未習外国語」「英語ⅠTOEIC」及びその他の科目を履修します。人文学部の場合、文化学科は最低44単位、法律経済学科は最低36単位を取得することが必要です。詳しくは、https://www.ars.mie-u.ac.jp/curriculum/curriculum/をご覧ください。
共通教育は4年間を通して学ぶのでしょうか。
共通教育については、卒業するまでの4年間で単位をそろえればよいことになっています。しかしたいていは、1年生と2年生の段階で共通教育分の履修をするのが普通です。そうしないと、専門の授業や卒業論文で忙しくなるので、たいへんになります。
共通教育の外国語科目には、どのようなものがありますか。
共通教育の外国語科目は、英語と未習外国語の科目に分類されます。三重大学で は2021年度現在、未習外国語科目として、「ドイツ語」、「フランス語」、「中国語」、「朝鮮・韓国語」、「ロシア語」、「スペイン語」、「ポルトガル語」が開講されています。
三重大学に入学するとTOEICの授業があると聞いたのですが。 
はい。三重大学では、入学者全員が4月にTOEICを受験し、その得点によって、前述の「英語ⅠTOEIC」を含む全ての英語の科目において、習熟度別のクラス編成を行っています。これによって、個々の学生のレベルに応じたきめの細かい教育が可能になりました。また、入学時において既に一定の英語能力(TOEIC 600点以上)のある学生は、必修の英語「英語ⅠTOEIC」の2単位が全て免除され、1年生のときからより高度な授業を受講する機会が与えられます。さらに、全学的な英語自習システムが導入されていますので、大学内あるいは自宅においてパソコンからのアクセスすることにより、いつでも自分の学力に応じた学習ができます。
人文学部の専門教育でも英語を学ぶことができるのでしょうか。
はい。人文学部の専門科目としても、英会話や英作文の授業が開講されています。これらの科目は、専任の外国人教師及び非常勤外国人講師が担当しています。英語学習を希望する学生には、英語コミュニケーション能力をさらに伸ばす機会が、卒業時まで充分に確保されています。
英語以外の外国語はどうなっていますか。
標準的な履修方法では、「中国語」、「ドイツ語」、「フランス語」を共通教育で2年間、中級まで学ぶことができます。「朝鮮・韓国語」、「ロシア語」、「スペイン語」、「ポルトガル語」は1年間、初級の内容を学ぶことができます。
外国語会話に興味があります。関連する授業をいくつでもとれるでしょうか。
無制限に「いくつでも」受講できるわけではありません。会話という授業の性質上、多くのクラスで人数制限が行なわれています。また、外国語以外の必修の授業と重なって会話の授業がとれない場合もあるでしょう。それでも、時間割の工夫次第で、相当程度会話にウェイトを置くことが可能だと思います。
外国語の講義を受ければ、会話ができるようになりますか。
会話と名のついていない語学・文学の授業では、言葉の仕組みや言語芸術を研究する方法を学ぶので、必ずしも会話とは結びつきません。しかし外国語の文献を読むことによって、その言葉の性質を知り、単語力がつきますので、会話を学ぶ際の助けにはなります。会話ができるようになるには、会話の授業に出るのはもちろん、外国人教師と話す機会を積極的につくってください。
マスコミやメディアに興味があるのですが、どちらの学科がよいでしょうか。
おおまかには、歴史学や文学など、人間の営為を根本に立ち返って研究したいのなら、人文学で(文化学科)、経済学や法学など、より実社会に近い諸現象を研究したいのなら、社会科学です(法律経済学科)。マスコミやメディアといっても、仕事のあり方は多様で、どちらがよいとも言えません。個人の関心や進路の内容なども考えて、選択してください。
現代の社会について学びたいのですが、どちらの学科がよいでしょうか。
おおまかには、歴史学や文学など、人間の営為を根本に立ち返って研究したいのなら、人文学で(特に文化学科)、経済学や法学など、より実社会に近い諸現象を研究したいのなら、社会科学です(特に法律経済学科)。しかし、現代の社会の問題といっても様々で、その成り立ちも複雑です。歴史的に考えなければならない事象もあることでしょう。要は、視点次第です。たとえば、人文学部ホームぺージの各学科のカリキュラムと教員紹介を見てください。どちらの学科に行けばどういう教員からどういう指導がうけられるか、ある程度のイメージはつかめるのではないかと思います。また 開設科目表 もホームぺージに掲載されています。

文化学科について

各コースには定員があるのでしょうか。また希望するコースに行けますか。
所属コースの決定に際しては、学生の希望を最優先にします。ただ、3コースの希望人数に偏りが大きい場合は、成績(GPA)や志望理由等を参考に、学生と面談の上で調整を行うことがあります。年によっては、若干名が第2希望になることがあります。
 文化学科では、1年生のときにどのような専門教育科目を受講できますか。
文化学科の専門科目としては、必修科目の「地域から考える文化と社会」(前期)と「文化学研究総論」(後期)のほか「基礎科目」を1年生では4単位(2科目)まで履修できます。
文化学科の場合、歴史や地理研究等の限られた研究をすることになるのでしょうか。それとも好きな(自由な)テーマを研究できるのでしょうか。
領域でいうと哲学、歴史学、社会学、文化人類学、地理学、美術史、言語学、文学、図書館・情報学といった枠組みのなかで研究します。自分の興味関心のあるテーマをこの枠内で研究します。
あるコースに所属しながら、他のコースの科目も履修できますか。
できます。他のコースの科目からも自由に履修することができます。単位数でいいますと、取得すべき単位数全体が84になりますが、そのうち44単位は所属するコースにかかわりなく履修できます。また逆に、必修単位数を越えて取得した所属コース科目の単位は、「自由選択」に繰り入れることが可能ですので、自分が所属するコースに集中して多くの卒業単位をとることも可能です。
 文化学科に所属しながら、法律経済学科の科目を履修できますか。
除外科目を除いて、制限単位の範囲内で履修できます。
他大学の大学院へ進学する場合、人文学部文化学科で学んだ者は、文学部で学んだ者より不利になるということはないでしょうか。
制度的には出身学部で大学院進学に有利不利はありません。指導教員に相談して準備をすすめ他大学の大学院へ進学していった先輩がたくさんいます。早目の準備が大切です。
歴史の研究をする場合、古代から現代までなのか、それとも一時代の一つの事柄について深く勉強することになるのでしょうか。
基本的には後者のように考えてください。ただ、テーマを設定していくつかの時代を通して勉強することも、ある程度は可能です。
 日本についての研究は高校で日本史Bを取ってないと、理解できませんか。特定の時代の研究がしたい場合、その時代を専門とする教員がいない場合は研究できませんか。
日本についての研究は高校時代に日本史を取っていたほうがわかりやすいことは事実ですが、大学に入学してからの努力でいくらでもカバーすることができます。日本史のそれぞれの時代について専門の教員が皆そろっているわけではありませんが、専門の教員がいない時代でも日本史の研究方法の指導を受けて、自分で研究することはできます。
 中国のことが好きなので、中国思想にはすごく興味があるのですが、高校の倫理の授業ではあまり触れない分野の思想(陰陽家のことなど)は学べるのでしょうか。また、中国語を履修する場合、これらの史料を原文で読むということは可能になるのでしょうか。
大学と高校の違いは量的というより質的なものです。大学の授業では必ずしも、高校で習わなかったことが聞けるとは限りません。教員の専門に近い分野に偏ることもあります。ただ、大学には文献が豊富にあり、教員はそれを適切に指導しますので、これによって学生は自分が知りたい世界に自由に入っていくことができます。「授業で習う」というより、「自分で学ぶ」と考えたほうがいいでしょう。その手助けをするのが教員です。好きな分野をおおいに学んでください。中国の語学文学だけでなく、中国の歴史や思想の授業(とくに演習)では、原文で書かれた史料を読みますが、その資料と現代中国語との連続性もありますし、中中辞典や中国語論文を読むことができると、史料を原文で読むうえで役立ちます。
 2年生の終りに指導教員を決めるそうですが、自分の所属するコースの教員の研究に自分のしたい研究がない場合はどうすればいいのでしょうか。
人文学部には80名ほどの教員がいて、そのうち文化学科には約50名の教員がいます。本来の興味とはややずれていても、それに隣接する分野で人文学部の教員が活躍しているならば、学生の方からその教員の分野へ関心を寄せてみることによって新しい展望が開けることもあるかと思います。
 文学部と比べて、人文学部文化学科のメリット・デメリットがあるとすれば何ですか。
三重大学人文学部では専門分野の壁にはばまれることなく、学際的に広く学び研究することができます。これによって幅広い教養を身につけることができるというメリットがあります。現実の就職においては、当人が就職試験等で努力することが必要ですが、人文学部文化学科は幅広い教養が要求されるマスコミや情報産業、また公務員等に向いています。
 人文学部の文化学科と私立などの国際文化学部(あるいは学科)とはどう違うのですか。
文化学科は人文系の学問全般を対象としており、私立の国際文化と名乗る学部や学科は、それぞれの学部や学科ごとに違いはありますが、人文系科目に加えて国際○○と名のつく科目(国際関係論、国際経済論、国際法など)の履修が可能なものと思われます。人文学部文化学科においても国際的な視野に立った科目は複数存在しますし、法律経済学科の国際関係の科目を履修することも可能です。したがって人文学部文化学科で私立の国際文化学部(あるいは学科 と同様の学問を学ぶことは可能です。
 文化人類学などフィールドワークに興味があるのですが、どんなことが学べるのですか。
文化学科には文化人類学をはじめ、地理学、考古学、社会学などフィールドワークに関わりを持つ分野を専攻する教員が何人もおり、様々な地域やテーマを研究しています。学生を交えた現地調査を行っている先生もいます。
 文化財に興味があるのですが、とくにヨーロッパの文化財と歴史の関係のようなことは学べるのでしょうか。
文化財そのものを専門としている先生はいませんが、ヨーロッパの文化・歴史を学ぶことを通じて、文化財という研究対象にアプローチすることは可能です。

法律経済学科について

法律経済学科の必修科目について授業科目を知りたいのですが。
法律経済学科を卒業するための最低修得総単位数は128単位です。そのうち主として1、2年生で修得する共通教育科目36単位です。具体的な科目名と内容などについては、三重大学ウェブシラバスや人文学部ホームページを参照してください。
法律経済学科の専門の授業科目はいつから受けるのですか。
専門の授業科目の一部は1年生のときから履修が可能ですが、2年生になるとほとんどの科目が履修可能となります。なお、3年生以降の指定科目もあります。卒業研究(卒業論文作成)については、4年生の決められた期日(毎年1月20日前後)までに論文を提出し、審査の上、学位(学士)を取得することになります。
1年生のときに受講する専門科目にはどういうものがありますか。
1年生前期には必修の専門科目として「地域から考える文化と社会」があり、大学4年間にわたる学習の問題意識を形成していきます。1年生後期には必修の専門科目として「専門基礎演習」があり、討論の仕方や意見集約の方法などを学びます。この他、学科選択必修科目に属する科目群があり、それらを受講することで、社会科学を学ぶ上での基盤を形成します。
法律、政治、経済、経営の各分野をどのように学ぶのですか。
法律経済学科は、法律、政治、経済、経営の4つの学問分野からなりたっていますが、法律と政治を合わせた「法政コース」と、経済と経営を合わせた「経済経営コース」、および「公共政策コース」に分類されています。学生がどの「専門演習」(ゼミ)を選択するかによって、専門的に学ぶ分野が決まります。ゼミは、2年生前期の終了時に各自の希望に応じて決定されます。
法律経済学科のゼミではどのような勉強をするのですか。
ゼミによって異なりますが、フィールドワークを行うゼミもあれば、文献研究が中心のゼミもあります。また、長期休暇を利用して他大学と合同で合宿を行うゼミや、ディベート大会へ参加するゼミもあります。ゼミは、少人数で行われ、活発な議論が展開されるため、各自の専門分野に関する知識を深めるだけでなく、討論する力も身につきます。また、ゼミでの勉強は、卒業研究(卒業論文作成)につながる重要なものです。学生は、所属したゼミの教員から指導を受け、4年生になって卒業論文を完成させます。
法律経済学科に入学するためには高等学校で政経を勉強していなければならないのでしょうか。
もちろん高校時代に政経を勉強していることは望ましいことだと思います。しかし、仮に政経を履修していなかったとしても、入学してから新聞や本をよく読めば、政経を学んでいなかったことのハンディキャップは充分克服可能です。
法学部と人文学部法律経済学科の違いはどのようなところですか。
法学部は基本的には法学および政治学を専門とする学部です(なお、政治学については、政治経済学部のように法学部とは別の学部となっている大学もあります)。それに対して、三重大学人文学部法律経済学科は、法学、政治学、経済学、経営学を総合的に扱う学際性に富んだ学科となっています。
法律経済学科で経済学・経営学を勉強したいのですが、他大学の経済学部との違いはありますか。
法律経済学科では、各領域の体系的学習と領域間の横断的学習の実現を目標とします。経済学・経営学を勉強したい学生であれば、「経済経営コース」の専門科目を中心に授業選択をすることで体系的学習を進めながら、同時に、自らの学問的関心や専門分野と関係の深い「法政コース」の専門科目の授業を通じて法律学・政治学との相互関連性を理解することもできます。そのような学びの場を法律経済学科は提供したいと考えています。
法律経済学科で法律系の演習を選択した場合、経済系の科目は受講できますか。
可能です。また経済系の演習を選択した場合でも、法律系の科目を受講することも同様に可能です。それが当学科のメリットの一つです。
公務員になるには法律を学んだほうが有利なのですか。
公務員といっても様々な職種とそれに応じた多様な試験制度・試験区分があるので、法律を必ず学ばなければならないと一概にはいえません。もっとも、専門科目を課している職種や区分の公務員採用試験では、法律系の出題が多く見られるので、大学での授業を通じて関連する法律系科目を学び、そのうえで試験対策のための勉強を積みあげていくことが有利になるでしょう。法律経済学科では、公務員採用試験に関連する法律系科目や政治系・経済系科目を数多く開講しています。
経済学に数学は必要ですか。
経済史や経済の現状分析を行う授業など、数学の知識を直接必要としないものもあります。ただし、経済現象を論理的に捉えるには数学の知識は非常に役立ちます。経済学に必要な数学の知識や考え方は、経済学関連の授業の中でも丁寧に紹介されますので、高校で数学が不得意だった方も心配はいりません。
司法試験を目指そうと考えているのですが、法律経済学科に入学すれば可能ですか。
司法試験を目指すうえでは、大学を卒業した後に法科大学院に進学してその修了後に司法試験を受験する道と、司法試験予備試験を受験する道があります。法科大学院には、法律知識の修得度合いに応じて、既修者コース(2年)と未修者コース(3年)がありますが、両コースとも本学科卒業生が進学しており、法科大学院を経て司法試験に合格した卒業生もいます。なお、法科大学院への進学を希望する学生にも対応できるように、法律経済学科では法律系科目を中心に学ぶことのできるカリキュラムを設定しています。
法律経済学科を希望していますが、法律に関して興味はあるのですが、経済に関して苦手意識を持っています。そういう人でも入学後やっていけるのでしょうか。
それぞれの興味に対応した授業の取り方ができますので、心配することはありません。ただし、入学当初は法律系のゼミを希望していたものの、法律経済学科の授業を履修していく中で、実際は経済系のゼミを選択する学生や、逆に経済系希望から法律系のゼミを選択する学生も多くいます。学際的なカリキュラムのメリットを充分に生かし、社会で起こるさまざまな問題に対してどのようなアプローチで考察するのか、自身の視野を広げていただくことを望みます。

大学生活について

サークル活動はどんなことをするのですか。活動する時間帯はいつですか。
三重大学には、普通の大学にあるサークルはだいたいあります。また新たに作ることも可能です。これらのサークルは、それぞれ自主的な計画を立て目標に向けて活動しています。活動する時間帯は、授業のあるときは、昼休みと授業終了後午後9時まで認められています。三重大学ホームページの「学生生活」「課外活動等」のところに「クラブサークル一覧表」(体育系・文化系・学生団体)があります。御覧ください。 https://www.mie-u.ac.jp/life/activities/kagai/clubhyou.html
各サークルは主にどこで活動しているのですか。他大学との交流はありますか。
主に学内のそれぞれの練習場です。津市近辺の学外で活動するサークルもあります。三重短期大学、皇学館大学、四日市大学などの三重県内の大学や、その他県外の大学と交流があるサークルもあります。
複数のサークル、クラブに所属することは可能ですか。
サークルやクラブにより異なりますが、かけもちが可能なサークルやクラブがあります。
大学の年間スケジュールについて教えてください。
入学式、前期授業、英語プレースメントテスト(TOEIC)、前期定期試験、夏季休業、集中講義、後期授業、冬季休業、後期定期試験、卒業式(4年後にはあなた自身の!)となります。大学が主催する語学研修は、春季休業中や夏季休業中にあります。その他の行事については、人文学部ホームページの行事予定のページを参考にしてください。
校則のようなものがありますか。
大学には「学則」、学部には「人文学部規程」があります。これは、大学並びに学部の組織や制度を規定したものであり、所属する学生の履修上の権利や義務を示すものです。さらに、さまざまな細則、申し合わせなどにより、学生の履修上の規則が決められています。学生はこの規則に従う必要があります。服装などについての規定はありません。
図書館は自由に利用できますか。
図書館(三重大学情報ライブラリーセンター)の利用には図書館利用券が必要ですが、学生証がそのまま図書館利用券として使用できます。開館時間は2024年2月現在、次のようになっています。
平時 月~金曜日 8:30~20:00
土曜・日曜・祝日 11:00~18:30

春・夏・冬季休業期 月~金曜日 8:45~17:00
利用に関しての最新情報は図書館のホームページ(https://www.lib.mie-u.ac.jp/)を参考にして下さい。なお、情報ライブラリーセンター(図書館)以外にも、人文学部内には、各専門分野の図書やさまざまな文献、論文等を集めた「資料室」がいくつかあり、とくに3、4年生の演習の準備や卒業論文作成、大学院生の修士論文作成に役立っています。
寮について教えてください。学生寮(男子寮・女子寮)の定員、寄宿料、食堂の有無について知りたいのですが。
現在、三重大学には、男子寮(安濃津寮)、女子寮(清和寮)および国際女子寮(碧海寮) の3つの寮があります。https://www.mie-u.ac.jp/students/dormitory/
入寮願の書類はいつ提出するのですか。
入学手続きの際に一緒に手続きをしていますが、欠員がある場合は随時追加募集を行います。
入寮の選考基準はどのようなものですか。
入寮願の書類から経済状況を見て客観的に選考します。
下宿代の相場を教えてください。
1ヶ月のおよその下宿代です。
6帖 8帖~10帖
アパート 18,000円~ 28,000円~
マンション 28,000円~ 35,000円~
大学が下宿・アルバイトの斡旋をしてくれると聞きましたが。
下宿については三重大学生活協同組合(以下、「大学生協」「生協」と略称)が斡旋しています。大学生協では、大学周辺の民間アパート・マンション等の家主さんとの話し合いを持ち、常に良い関係を持つよう努力しています。それでも時にはトラブルの起きることもあります。トラブルの内容によっては、家主→生協、生協→家主へと、学生の言い分が充分伝わるように大学生協が間に入ることもあります。大学生協の仲介手数料は「無料」「家賃の0.5ヶ月分+税」「家賃の1ヶ月分+税」の3種類のパターンがあり、物件により異なります。家主の協力により、「無料」物件、「家賃の0.5ヶ月分+税」の物件が多数あります。
アルバイトについても大学生協が斡旋しています。言うまでもなく、大学を信頼しての求人なのでその点は安心できると思いますが、逆に、学生の方でその信頼を裏切ることのないようにしてください。
アルバイトはどのようなものがありますか。
アルバイトは家庭教師・事務・調査・販売サービス・労働・軽労働・特殊技術・その他(通訳・翻訳・製図・イラストレーター等)などさまざまです。
大学には食堂がありますか。メニューも教えてほしいのですが。
第1食堂、第2食堂、レストランぱせお があります。詳しくは、https://www.univcoop-tokai.jp/mucoop/coop/coop_322.htmlを参照して下さい。
三重大学の生協ではどんなサービスが提供されているのでしょうか。
パソコン・電気製品、文具、食品、各種チケット等の販売、印刷、資格試験の申し込み受付、旅行手配代行などさまざまなサービスが提供しされています。
テレビや新聞で大学教員のセクハラに関するニュースを見ることがありますが、人文学部ではセクハラを未然に防ぐような対策が取られていますか。
人文学部では、新入生オリエンテーションに「ハラスメントについてのガイダンス」を組み込み、学生がアカデミック・ハラスメント(教育上、研究上若しくは職場での権力を濫用して、教育指導、研究活動若しくは労働に関係する妨害や嫌がらせの働きかけをしたり、不利益を与える行為をすること〔セクシュアル・ハラスメントに該当するものを除く。〕)やセクシュアル・ハラスメント(相手を不快にさせる「性的な言動」及び「性的な固定観念や差別意識や優越意識に基づく言動」)に対する認識を深める機会を設けています。また教員も防止のための講習会を受け、アカデミック・ハラスメントやセクシュアル・ハラスメントが起らないよう全力で取り組んでいます。さらに、学内には専門のハラスメント相談員もいますので、何か不安に思ったり、困ることがあったら、いつでも相談することができます。ハラスメント相談員の連絡先は、入学の時に配布される「Stop! Harassment」というパンフレットに載っています。また、全学のハラスメント対策は、以下をご覧ください。 https://www.mie-u.ac.jp/students/support/harassment.html
人文学部では、障害者も学べるように対応をしていますか。
人文学部では障害のある方も充分に勉学に打ち込んでもらえるよう、校舎に障害者用トイレ、スロープ、エレベータを設置し、また車椅子で教室に入れるように配慮し可能な限りのアクセスを保障するようにしています。入学試験における事前相談については、指定の期日までに事前に問い合わせをしてください。
岐阜から通学できますか。
名古屋経由で通学している学生は多くいます。名古屋から江戸橋(三重大学前)まで近鉄名古屋線の急行で1時間です。名古屋始発なので座席を確保できることも多く、その1時間を使って予習をしたり、睡眠をとったりしているようです。
地図で見ると三重大学は国道の近くに位置していますが、人文キャンパスの雰囲気・環境について教えてください
三重大学は国道の近くに位置していますが、人文学部校舎は国道から離れた海岸に近い場所にあるため、騒音などに悩まされることはありません。キャンパスは緑豊かで広々としています。

留学について

人文学部にはどのような留学制度がありますか。
人文学部または三重大学と、海外交流協定校との間で合意された学部間または大学間の交換留学制度があります。これらの協定校へ交換留学すると、留学先の大学の入学金と授業料が免除され、宿泊費と生活費だけで留学できます。さらに、休学せずに留学できますから、留年の心配もありません。また、日本政府が官民共同で実施している海外留学支援制度「トビタテ留学Japan新・日本代表プログラム」(https://www.mie-u.ac.jp/international/abroad/scholarship/tobitate1.html)を利用して、人文学部から毎年一定数の学生が海外留学しています。これ以外にも、三重大独自の学生海外チャレンジ応援事業や海外研修などもあり、日本学生支援機構(JASSO)による奨学金や民間奨学財団の奨学金などもあります。
人文学部から海外へ留学した学生は何名いますか。
交流協定校へ留学した人文学部の学生数は、コロナ禍以前の2017年度から2019年度の3年間の合計で25名でしたが、2020年から2022年度の3年間の合計は8名でした。2023年度は以前のように留学する学生数は回復しており、9名となっています。人文学部の国際交流委員会は他の留学先の情報も提供しています。なお、協定校以外の大学は、私費もしくはいろいろな奨学金制度を利用して留学することが可能ですが、三重大学を休学しなくてはなりません。
留学しているあいだの身分はどうなりますか。
留学をする場合には、学部に在籍しての留学と、学部を休学しての留学の2つの方法があります。協定校に留学する場合は、学部に在籍しての留学となり、留学期間は在学期間に算入され、限度はありますが取得単位の互換ができます。協定校以外に留学する場合は、学部を休学して留学することになり、この休学期間は在学期間に算入されず、取得単位の互換もできません。
短期の留学はできますか。
カリキュラムがほとんど半年完結になっていますので、単位の認定上は半年でも可能です。ただし実際にはほとんどの学生が1年間留学しています。
協定を結んでいる大学へ、留学した場合、1年間でどれくらい費用がかかりますか。
国によってさまざまですが、おおむね日本で生活するよりは安く生活できることが多いです。各種奨学金も利用できます。
協定校への交換留学生は大学内でどのように選考されますか。
年3回募集があり、選考は書類選考と面接試験によっておこなわれます。また、TOEICスコアや各国語語学能力検定試験のスコア、日ごろの学業成績などが選考時に考慮され、各語学能力試験で一定レベルのスコアに達していれば、留学先までの往復費用、最大15万円までが支給されます。

資格取得について

教員免許状を取得するのにどのような科目をとればよいのですか。また、単位数はどれだけでしょうか。負担が大きいでしょうか。
教員免許状取得には「日本国憲法(2単位)」「スポーツ健康学実習Ⅰ(1単位)」「スポーツ健康学実習Ⅱ(1単位)」「英語1コミュニケーション(2単位)」「データサイエンスⅠ(2単位)」(日本国憲法以外は卒業に必要な単位となっています)「教職に関する科目」〔本学部では、中学校教諭1種免許状は31単位(教育実習4週間を含む)、高等学校教諭1種免許状は27単位(教育実習2週間を含む)〕、および「教科に関する科目」〔本学部では中学校教諭1種免許状は28単位、高等学校教諭1種免許状は36単位〕が必要です。さらに中学校教諭1種免許状では「介護等体験」も必要です。「教職に関する科目」のすべてと、「教科に関する科目」の一部は卒業に必要な単位として認められませんので負担は大きくなります。
人文学部での教育実習は中学校・高等学校に行くことになりますか。
そうです。3年生の最初に実習希望者は出身校へ内諾依頼に行き、まず内諾を得ます。4年生のはじめに教育実習生へのガイダンス、事前指導がなされて、その後実習におもむくことになります。なお、実習参加のためには、卒業できる見通しの単位取得状況であること、教員免許状が取得できる見通しの単位取得状況であること等の基準を満たしている必要があります。現在実習期間は中学校教諭1種免許状の場合は4週間、高等学校教諭1種免許状の場合は2週間となっています。なお、「介護等の体験」は3年生のときに行うことになります。
国語と社会、両方の教員免許をとることはできますか。
4年間の在籍で2つの取得はきわめて困難です。教員としての基礎知識になる部分は共通して使えますが、教科に対応する科目として求められるものが非常に多いので、2つの免許をとることは並大抵のことではありません。教科に対応する科目のいくつかは「卒業に必要な自由選択科目」としても計算されるので、入学時点から計画的に履修することが必要でしょう。
図書館司書・学校図書館司書教諭の資格について詳しく説明してください。
図書館司書資格は図書館法に規定している図書館において専門的な職務に従事するための資格であり、学校図書館司書教諭資格は教員免許状取得者が学校図書館において専門的な職務に従事するための資格です。
図書館司書の資格を取るために必要な授業(講座)がよくわからないので教えてください。 また、図書館司書と学校図書館司書教諭では必修授業に違いはあるのでしょうか。
図書館司書資格を取得するには省令に定める必修12科目と選択2科目以上を履修する必要があります。2008年度以降の本学部での該当科目は以下のとおりです。「生涯学習概論」「図書館情報学概論A~B」「図書館経営論」「図書館サービス論」「文献調査法A~B」「専門資料論」「資料組織法A~B」「資料組織演習A~B」「児童サービス論」「学術情報論A~B」「図書及び図書館史」「コミュニケーション論A~B」「学術情報論演習A~F」。省令で定める条件を満たすためには2年間にわたって計画的に履修する必要があります。  
学校図書館司書教諭資格を取得するには、教員免許を取得するための科目等を履修し(見込みを含む)、それに加えて学校図書館司書教諭講習科目5科目を取得する必要があります。そのために本学部では以下の科目を開講しています。「学校経営と学校図書館」「学校図書館メディアの構成」「学習指導と学校図書館」「読書と豊かな人間性」「情報メディアの活用」。
カリキュラム上、図書館司書資格と学芸員資格を2つとも取得することは可能ですか。
可能ですが、かなりたいへんです。両方に重複する科目はほとんどありません。
人文学部の中学教諭1種免許と教育学部の中学教諭1種免許には違いがありますか。
履修内容が違いますが、法律で決められているので特に違いはありません。
学芸員の資格を取り、実際勤める場合どこの博物館がいいですか。
研究したものと関係ある所がよいでしょう。下のQも参照して下さい。
学芸員の資格を取得して資格を生かした職についた人はいますか。また、ほかの就職活動にも有利になるのでしょうか。
資格取得者は例年30名前後ですが、採用枠が非常に少ないために、博物館等に採用された者はごくわずかです。また、就職に有利か否かは職種によって異なりますので一概に言えません。公務員として就職し、その後に資格を持っているからということで、自治体の博物館に勤務することになり、資格が生かされる場合があります。資格取得のためには相当数の単位の取得が必要ですので、自分の進路をよく考えて資格取得に臨んで下さい。

就職・進学について

就職を希望した学生のうちの就職率は何%ですか。
最新の就職実績についてはこちらで確認してください。
現在の就職状況について
人文学部で学んだ知識を生かすことのできる就職先としてどのような職種がありますか。
大学で学んだ専門知識がそのまま生かされる就職先は、狭く考えると教職や図書館司書、学芸員、大学、研究所における専門的な研究職、公認会計士、税理士、弁護士等法曹界などがありますが、多くの学生はさまざまな民間企業に就職しています。文化学科では各地域の言語や文化を中心に、法律経済学科では法律、政治、経済、経営に関する専門的な基礎知識や考え方を修得していきます。最近の製造業やサービス業など多くの民間企業の活動は、国際化、情報化されてきています。さまざまな局面で皆さんが学んだことは生かされる可能性がありますが、より重要なのは問題解決能力です。世の中には「正解のない」問題や疑問がたくさんあります。これらについてどう考え、どう答えを探っていくか、それぞれの専門分野の基礎知識を学ぶことによって身につけることのできる問題解決能力こそ、将来役に立つはずです。
人文学部卒業生は就職で有利な点がありますか。
これまで卒業生が全国各地に就職しており、実績を上げているので全国的な優良企業からの求人が多いこと、また地元(東海地区)の国立大学法人であることから、地元企業からの求人も非常に多い、という点でしょう。
県外からきた学生の就職状況はどのようになっていますか。
就職先は、特に県内・県外を問わず概ね本人の選択によります。県内出身者も他府県で就職する件数が増加していますが、全体としては特に東海地区での就職が多いといえます。
女子学生の就職先(民間)を具体的に教えてください。
最近の女子学生の就職先(民間)の例を挙げると、次のような企業があります。メーカーとしては、トヨタ自動車、アドビックス、住友電装、NEC、セイコーエプソン、日本特殊陶業など、金融・保険関係としては、百五銀行、三十三銀行、十六銀行、日本政策金融公庫、東京海上日動火災保険、日本生命など、旅行関係としては、日本航空インターナショナル、JTBワールドツアーズ、運輸・物流関係としては、ヤマト運輸、日本通運、名鉄運輸、販売関係としては、イオン、近鉄百貨店など、IT関係では、トヨタシステムズ、SCSK、日立ソリューションズ、アビームシステムズ、NTTデータ東海、ミエデンなど、そのほかでは名南経営、鹿島建設、八神製作所、岡谷鋼機、JAグループなど、多種多様な企業に就職しています。なお、男子学生も、女子学生同様、特定の業種に偏ることなく県内外の多様な企業への就職を決めています。
マスコミ関係に就職した人はいますか。
両学科とも若干名います。過去には、NHK、日本テレビ、ZTV、四日市ケーブルテレビ、RCC中国放送などの放送局、また、読売新聞社、中日新聞社、伊勢新聞社などの新聞社に就職しています。
アナウンサーやレポーターになった人はいますか。また、アナウンサーになるには言語をいっぱい学んだ方がいいのですか。
少数ではありますが、現在、アナウンサーやレポーターとして活躍している卒業生がいます。アナウンサーになるには、語学の知識はもちろんですが、あわせて一般常識や時事問題に関する知識も要求されると思われます。
公務員は、どのようなところに就職していますか。
三重県、岐阜県などの都道府県庁、さらに津市、鈴鹿市、松阪市や名古屋市、一宮市などの東海地方の市役所には、例年多くの学生が就職しています。そのほかにも、財務省北陸財務局、厚生労働省静岡労働局、名古屋国税局、津地方法務局、大阪税関、三重県警をはじめとする近隣県警などに就職しています。
弁護士、公認会計士になる人はいるのですか。
少数ですがいます。本学卒業生の中から、法科大学院を経て司法試験に合格した人もいます。そのほかにも、各種の資格取得、検定試験合格をめざし多数の学生が勉強しています。
公務員への就職対策用の講義が開かれていますか。
公務員試験に役立つ授業はたくさんありますが、正規のカリキュラムとしては、公務員への就職対策用の授業はありません。このような就職対策の勉強は、受験する学生が自主的に行っています。学生同士が自主的に勉強会を開いている場合もありますので、それに参加することも考えられます。また、3年生になると必修科目として専門演習(ゼミ)があり、同じ目標を持ったゼミの仲間同士が切磋琢磨してがんばっているゼミもあります。なお、生協の公務員試験対策講座が、現在は人文学部の校舎を利用して、休暇中は集中的に、学期中は毎週1、2回程度夜間に開講されています。公務員を希望する多くの学生が参加しています。
中学校、高校の教員にはどれくらいの人数の学生がなっていますか。
採用枠が少ないこともあり、公立、私立をあわせて例年教員に正規採用されるのは数名程度です。
図書館司書は資格を取った人の約何パーセントぐらいが就職したのか教えてください。
パーセントではわかりませんが、学芸員同様、採用枠は多くありません。また、最近では、採用枠が少ないために、行政職として市町村役場等へ就職し、その後図書館司書職に就く学生もいます。
人文学部ではどのような就職支援を行っているのですか。
職業の選択をする場合は、教員が学生の興味を聞きながらアドバイスを行います。また、インターンシップ制度を使って、実際に役所や企業で働きながら仕事の適性を考えることも可能です。その他、専門科目として特殊講義「就職支援講座」の開講、ガイドブックの配布や説明会、研修会の開催など、さまざまなキャリア支援を行っています。大学全体では、就職支援チームを組織して、さまざまな就職情報を閲覧できるシステムを整備しています。さらにキャリアカウンセラー(就職・進路相談員)も常駐しています。詳細は「就職・進学について」を参照してください。
就職した卒業生の方から話を聞く機会は設けられていますか。
特殊講義「就職支援講座」で、卒業生や就職が決まった先輩に体験談を聞いたり、質問をしたりする機会があります。この他、就職状況・就職活動の流れ、先輩の体験記などは人文学部ホームページの「就職手引き」コーナーに詳しく掲載されていますのでこちらも参照して下さい。
文系の大学院進学におけるメリット、デメリットは何ですか。
大学院では、自分の研究テーマについて深く学ぶことができます。指導教員について少人数のゼミで学ぶことができます。次のQにあるように、教職の専修免許も取得できます。デメリットはとくにありません。
大学院ではどのような学位や資格がとれるのですか。
地域文化論専攻においては「修士(人文科学)」、社会科学専攻においては「修士(社会科学)」の学位が取れます。また、学部で中学校または高等学校の1種免許状を得た人は、教育職員免許状取得のための教科に関する科目を必要単位以上取得することで、中学校、高等学校の教諭専修免許を取得することができます。
地域文化論専攻では中学校教諭専修免許状(国語、社会、英語)、高等学校教諭専修免許状(国語、地理歴史、公民、英語)、社会科学専攻では中学校教諭専修免許状(社会)、高等学校教諭専修免許状(公民)が取得できます。大学や短大で研究職に就くにはさらに博士課程に進学する必要があるでしょう。
大学院への進学状況を教えてください。
最近の大学院への進学者数は次のとおりです(他大学への進学を含みます)。
文化学科 法律経済学科
2023 9 2
2022 8 5
2021 7 5
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