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人文学部についてAbout the Faculty of Humanities
人文社会科学の諸分野において、学際的、総合的な教育研究を行うことにより、
専門的知識と豊かな教養に基づき、広い視野と柔軟な思考力をもった、
地域社会や国際社会で活躍できる人材を育成し、地域文化、地域社会の発展に
寄与することを目指します。
文化学科Faculty of Humanities
- 人文科学諸分野の成果に基づき、世界各地域の固有の文化に関して、広い視野から探求し、教育研究を進めることにより、変動激しい現代社会への深い理解と国際感覚に基づいた総合的判断力と行動力を持つ人材を育成し、国際社会と地域社会の発展に貢献することを目的とした学科です
法律経済学科Faculty of Law and Economics
- 法律、政治、経済及び経営の専門知識に立脚しつつ、広い視野で問題を探究する教育研究を行うことにより、公私の領域において、変動する社会の課題に挑戦する積極性を備え、指導性を発揮できる人材を育成し、国際社会と地域社会の発展に貢献することを目的とした学科です
人文社会科学研究科Graduate School of Humanities and Social Sciences
- 人文社会科学の諸分野における高度の専門知識に基づき、狭い専門領域にとらわれず、学際的、総合的な教育研究を行うことにより、複雑化、多様化する現代社会に柔軟に対応でき、創造的な知性と国際的な視野をもった研究者及び専門的職業人を育成することを目的とした研究科です
Greetings学部長挨拶
新しいカリキュラムがスタートします
三重大学人文学部は、1983年4月に文化学科と社会科学科の2学科で発足しました。2008年4月には、社会科学科は法律経済学科へと改称しましたが、学部創設以来の2学科体制のもと、幅広い教養と柔軟な思考力を持ち、地域社会と国際社会で活躍できる人材の育成を目的に掲げ、これまで多くの卒業生を輩出してきました。
人文学部のカリキュラムの特徴は、1年次のうちは幅広い学問分野に触れ、2年次以降に自分の専門分野を決めることのできる柔軟性と、専門分野の確定後は、少人数教育で深く学ぶことのできる専門性、そして専門分野を学びつつも、幅広い科目を履修できる学際性にあります。これらは学部創設以来の本学部の魅力の1つとなっています。
しかし一方で、時代や社会の変化とともに、人文学部の教育に求められるニーズもまた変わらざるをえません。人文学部では、これまでにも幾度かに渡りカリキュラムの見直しを行ってきましたが、2024年度からさらに新しいカリキュラムに移行することになりました。上記のような特徴はそのままに、文化学科では、これまでの4つの地域に分かれたコースから、「文化資源学コース」、「国際言語文化学コース」、「社会・文化行動学コース」という、学問分野によって編成された3つのコースに移行します。地域別に多面的な学びができるというこれまでの特徴を残しつつ、専門分野をより深く学べるカリキュラムになっています。一方、法律経済学科では、「法政コース」、「経済経営コース」という従来のコースに加えて、新たに「公共政策コース」を設けます。両コースの専門分野を横断的に学べるというこれまでの特徴を発展させ、政策課題を意識した複合的な学びができるカリキュラムとなっています。人文学部での新しい学びに期待していただきたいと思います。
人文学部で学ぶということ
人文学部では多彩な学問分野を学ぶことができますが、あえてその共通点を一言で表すとすれば、それは「古今東西の人類社会の営みについて考究すること」になるでしょうか。人類が誕生してから今日に至るまで、世界の人々がどのような社会の仕組みや文化を生み出し、それらの間でどのような交流や対立が生まれてきたのか。その歴史の積み重ねが作り上げた今日の国際社会、そして日本社会は、どのような文化や社会の仕組みによって成り立ち、またどのような問題を抱えているのか。それらを考究するのが文化学科の人文科学、法律経済学科の社会科学の役割と言えます。
コロナ禍からウィズコロナへと移行し、ようやく日常を取り戻したかに見える国際社会ですが、一方で、ロシアによるウクライナ侵攻、中国とアメリカの対立の激化、パレスチナにおける深刻な人道的危機など、これまでの国際社会のあり方を大きく揺るがす事態が相次いでいます。既存の価値観が大きく揺らぎつつある今日、人文社会科学的な知の役割は大きく、またこれまで以上に大きくなることが求められています。ぜひ多くの皆さんに、幅広い人文社会科学の知の営みに触れ、われわれが今日生きているこの社会のあり方を常に捉え返し、またその行く末を考えることのできる力を身に付けていただきたいと思います。
人文学部長豊福 裕二
History学部沿革
学部沿革
人文学部は、既成の学問分野を越えた学際的視野の下で専門知識の教育を行うとともに、国際感覚の育成を目指す学部として、1983年4月、文化学科と社会科学科の2学科で発足しました。文化学科では1997年4月の改組以来、世界諸地域の多様な文化・言語の研究に加え、人類を取り巻く環境文化の探究を行っています。また社会科学科は2005年4月に、法政コース・現代経済コースの2コース制に移行し、2008年4月、社会科学科は、法律経済学科に名称変更しました。2024年4月から、両学科とも3コース制に移行します。文化学科は、「文化資源学コース」「国際言語文化学コース」「社会・文化行動学コース」、法律経済学科は、「法政コース」「経済経営コース」「公共政策コース」です。
Policy3つのポリシー
アドミッションポリシー
- 人間の文化,または,社会の動きやしくみに強い関心・好奇心をもっている人。
- 積極的・人間的に生きるために,人間の文化や社会について深く理解することを望む人。
- 現代社会における諸問題を理解し,解決策を探求しようとする意欲がある人。
- そのために必要な基礎学力,論理的思考力,読解力,表現力を持つ人。
- これらの力をさらに高めようとする意欲にあふれる人。
ディプロマポリシー
文化学科
- 人文科学の諸分野の専門的知識と豊かな教養および感性を身につけている
- 現代社会・地域社会について,専門的知識に基づいて論理的に考え,総合的に判断できる
- 人文科学諸分野の成果に基づき,世界各地域の固有の文化に関して,広い視野から探求できる
- 現代社会・地域社会に対する理解を基盤として,国際感覚に基づいて主体的に行動できる
- 自ら学んだ知を,口頭表現や文章表現によって的確に発信することができる
- 国際社会と地域社会の一員という自覚をもち,その発展に貢献できる
法律経済学科
- 法律・政治・経済・経営の諸分野において,専門的知識と豊かな教養および感性を身につけている
- 現代社会・地域社会について,専門的知識に基づいて論理的に考え,総合的に判断できる
- 法律・政治・経済・経営の諸分野を広く学び,学際的視点で問題を探究できる
- 現代社会・地域社会の課題に挑戦する積極性を備える
- 自ら学んだ知を的確に発信しすることができる
- 国際社会と地域社会の一員という自覚をもち,その発展に貢献できる
カリキュラムポリシー
文化学科
〈教育内容〉
世界諸地域の文化を、哲学、歴史学、考古学、社会学、文化人類学、地理学、美術史、言語学、文学、図書館・情報学といった学問分野から専門的・総合的に学ぶことのできるカリキュラムを用意しています。
〈教育方法〉-4年間のカリキュラム構成と特徴- ●1年生:前期の「地域から考える文化と社会」では地域の文化や社会的問題を学ぶことで専門科目を学ぶ上での問題意識を身につけます。また、基礎科目、及び、後期の「文化学研究総論」では、様々な学問領域の基礎的な考え方や知識を学んでいきます。1年生の最後には、これから専門的に学んでいくコースを決定します。
●2年生:「専門セミナー」では、各コースで学べる学問領域の理論や方法論について学修します。また、発展科目では、学問領域ごとのより高度な理論や各地の文化事象に関する研究成果を学びます。2年生の最後には、これから専門的に学んでいくために指導教員を決定します。
●3年生:専門演習(ゼミ)では、これまで学んできた専門的知識や研究方法を活用し、演習科目の履修を通して、最も関心のある文化事象について研究を深めていきます。また発展科目の学修を継続しながら、自分の研究テーマについて、多角的な視点からの理解を進めます。
●4年生:指導教員の指導の下に、4年間の学修の集大成として卒業論文を作成します。
〈成績評価〉 「三重大学成績評価ガイドライン」及び各授業のシラバスの記載内容を踏まえ、授業に対する積極的な取り組み、課題やレポートの提出、小テスト、定期試験等を用いて、授業目標の達成度により評価を行います。
〈カリキュラム評価〉 ディプロマ・ポリシーにもとづき、卒業生の質が保証されていることを、卒業時に実施する卒業生対象アンケート、学外関係者の意見などを参考にして評価します。また、教育内容の評価については、学生による授業アンケート等を通して点検・評価を行い、各授業科目の授業内容の改善に役立てます。
法律経済学科
〈教育内容〉
法学・政治学・経済学・経営学といった社会科学の分野を対象にして、適性や関心を確認しながら学修できるカリキュラムを用意しています。また、社会科学の諸分野を横断的に学修することで、近年の複雑化する社会課題の解決に取り組む姿勢を養います。
〈教育方法〉-4年間のカリキュラム構成と特徴- ●1年生:広い視野から学び始めつつ基礎の形成を前期に、「地域から考える文化と社会」の受講を通して、これからの学修の問題意識を形成します。また、1年生後期と2年生前期に受講する「専門基礎演習」では、討論の仕方や意見集約の方法など、大学での勉強の仕方を学びます。そして同時に、2年生以降の専門的学修に必要な各専門分野の基礎科目を学びます。これらを通して、1年生の期末に専門とするコースを選択します。
●2年生:コースを選択し、コースの専門科目を中心に学び、深い専門性を身に付けることを目指します。また、専門科目の知見が社会課題等とどのように結びつくかを学び、専門演習を選択します。
●3年生:専門演習に所属し、これまでに学修してきたなかで最も関心のあるテーマについて、深く掘り下げて学修します。また、所属する専門演習に関連する専門科目を学び、関心に基づいて学びの幅を広げていきます。
●4年生:専門演習の指導教員の指導のもとで、4年間の学修の集大成としての卒業論文を作成します。
〈成績評価〉 「三重大学成績評価ガイドライン」及び各授業のシラバスの記載内容を踏まえ、授業に対する積極的な取り組み、課題やレポートの提出、小テスト、定期試験等を用いて、授業目標の達成度により評価を行います。
〈カリキュラム評価〉 ディプロマ・ポリシーにもとづき、卒業生の質が保証されていることを、卒業時に実施する卒業生対象アンケート、学外関係者の意見などを参考にして評価します。また、教育内容の評価については、FDなどの機会を通じて、学生による授業アンケート等を踏まえて点検・評価を行い、各授業科目の授業内容の改善に役立てます。