アジア・オセアニア研究

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コースカリキュラム紹介(文化学科)

アジア・オセアニア研究

隣人の文化と伝統にふれ
そのルーツと可能性をさぐる

隣人としてのアジア・オセアニア

アジアは、西のトルコから東の果ての日本に至るまでユーラシア大陸の大部分を占める地域であり、またオセアニアは日本の南隣のミクロネシアからハワイ、イースター島、南半球のオーストラリア、ニュージーランドを含む広い地域です。日本はアジアとオセアニアが接する所に位置しています。したがって我々にとっては、アジア・オセアニアは隣人の関係にある地域ということになります。
アジア・オセアニアは地球面積の半分以上を占めるというだけでなく、古い伝統と多様な文化を持つという点でも、広く奥深い世界です。その文化を知り、魅力を探ることは私たちにとって大切なことです。なぜなら、アジア・オセアニアは、激動する現代世界にあって、きわめて重要な役割を果たしている隣人だからです。

多様性と伝統文化のアジア・オセアニア

アジアとオセアニアには50以上の国々がありますが、そこにおける文化は国の数以上に多様です。7000近くある世界の言語の半数以上はアジアとオセアニアに分布しています。何より、アジア・オセアニアは固有の思想哲学・文芸・生活様式・民俗慣行などの面において長い歴史的伝統を持つ地域なのです。
皆さんはアジア・オセアニアという言葉を聞いて何を思い浮かべるでしょう。美しい民族衣装やエスニック料理、あるいはコバルト色の海に浮かぶ珊瑚礁の島々でしょうか。しかし、アジア・オセアニアの魅力はそれだけではありません。こうした文化や伝統を生み出した歴史や思想、生活様式などについて深く学ぶことによって、アジア・オセアニアという地域はますます身近で魅力的な隣人になることでしょう。

可能性としてのアジア・オセアニア

アジア・オセアニアの社会と歴史を考える時、長い植民地時代を忘れることはできません。ヨーロッパ諸国は、アジアを植民地としてその富を礎に繁栄と植民地時代を築いたと言っても過言ではありません。その結果としてこの地域もまた、宗教対立や民族問題など、現代社会に固有の問題を抱えています。
しかしまた、21世紀を迎えた今日、アジア・オセアニアは政治・経済において世界の中心的役割を果たす存在になりつつあります。人類の未来を考える時、アジア・オセアニア地域の持つ可能性とそこに見られる様々な問題について多角的に学ぶことは、今後ますます重要になってくるはずです。

卒論題目

アジア・オセアニア研究所属学生の過去の卒論題目には次のようなものがあります。
(タイトルの前の名前は卒論指導をおこなった教員の名前です)

安食 「日本在住のフィリピン人女性と母国の家族について」「シンガポールにおける住宅政策と居住地域の特色」「シンガポールの外国人労働者」「ベトナム観光ガイドブックの研究」
片倉 「『抱朴子』における神仙への道」「忍術と『孫子』の兵法」「慎到の思想」「『墨子』の兼愛思想について」
久間 「初期仏教における出家者と在家信者~『マハーパリニッバーナ・スッタンタ』を中心として~」
「三重県における環境NPOの現状と展望」「大学の社会的責任(USR)におけるISO14001の役割」
藤田 「カール・ラーションについて -水彩画を中心に-」「藤田嗣治のパリ時代」「歌川国芳の武者絵」「根付にみる器物の吉祥図案」
三根 「来館者調査による四日市市立図書館の立地に関する分析」「児童サービスにおける公共図書館とボランティアとの協働の構築」
湯浅 「陶謙の人物像について」「曹植‐生涯と詩‐」
深田 「台湾山地原住民における百歩蛇の考察」「中国内モンゴル自治区の食文化におけるモンゴル・アムの位置づけ」「儀礼研究の諸様相―年越しに見られる儀礼性」「『情報ネットワーク化』によって変わる人々と変わらない社会文化」