アジア・オセアニア研究

教員紹介 文化学科 アジア・オセアニア研究

安食 和宏(あじき・かずひろ)アジア・オセアニアの風土と地誌、地域環境論

写真 専門は人文地理学で、東南アジアと日本の農山漁村を対象にしています。特に興味があるのは、村の社会・経済の構造と、そうした人々の生活を取り巻く環境 問題です。東南アジアでは、マングローブ林の利用と開発に関わる諸問題について研究しており、日本では農山村の実態を踏まえた上で、そうした地域の活性化 について考えています。いずれも、具体的な地域におけるフィールドワークをもとにしており、その中で色々な人々と会い、話を聞き、またその土地ならではの 美味いものが飲み食いできるということが楽しみでもあります。

片倉 望(かたくら・のぞむ)中国哲学

写真専門は中国哲学、所謂、先秦の諸子百家の思想を研究しています。中でも儒家と道家の思想を中心に研究を進めてきたのですが、近年、中国では発掘資 料が陸続として出土し、中国古代思想の研究も、俄に忙しくなって来ました。現在は、それらの資料の中でも、とりわけ重要と思われる紀元前300年頃の『老 子』、さらには、初期儒家の、紀元前の段階で既に失われた文献を中心に分析を進め、中国古代思想史を再構成しているところです。


朴 恵淑 (ぱく けいしゅく) :環境地理学・環境教育・環境政策論

写真 「四日市公害から学ぶ四日市学」を通じて、人間学・未来学・アジア学を構築する総合環境科学研究を中心に、地球温暖化問題における生態系への影響及び科 学と環境政策との関係、エネルギー問題、東アジアにおける越境性大気汚染問題及び酸性雨問題や環境政策の比較など、環境地理学的研究を主な研究テーマとし ます。一方、都市気候のメカニズム究明及びアメニテイー評価、廃棄物政策、環境配慮型まちづくりなどの気候学をベースとした実践的研究及び環境教育への応 用を行っています。なお、国連気候変動枠組条約(温暖化防止条約)及び生物多様性条約における環境外交及びNGOの動向、北朝鮮を含む東アジアの日本・韓 国・中国・極東ロシアの環境問題の実態及び環境政策比較、「認識共同体」としての国際環境協力について研究調査を行っています。


福田 和展(ふくだ・かずのぶ)中国語学

専門は中国語学です。大きな研究テーマは2つ。
(1)中国語の口語史を韓国の李朝時代に編纂された通訳官養成のための中国語教科書などを資料として、現代中国語の成り立ちについて研究しています。
(2)56の民族から構成される中国にはたくさんの言語や文字が存在しますが、特に中国西南地区(四川・雲南・貴州)の少数民族の言語と文字を中心にし て、言語・文字を取り巻くさまざまな現象について研究しています。 
急激な経済発展にともなって、中国の存在感が日本にとっても大きくなっています。中国語は分野を問わず、各方面で活躍してゆくのに有効な手段となっています。大いに学びましょう。


藤田 伸也(ふじた・しんや)東アジア美術史

写真 中国絵画史、とくに南宋時代の絵画史を研究しています。画家・作品を個別に理解するだけでなく、絵画作品の背後にある文化・思想・感性を把握することに 主眼をおいています。また、中国絵画の影響下に発達した日本および朝鮮の絵画の特質も同時に考えています。日本美術は何を中国に学び、どこが独創的なのか を見極めるために、東アジアの中心である中国美術を探求し続けています。そして歴史的に培われてきた美意識を呼び覚まして、現代の生活文化を豊かにするこ とができないものかと思っています。



三根 慎二(みね・しんじ)図書館・情報学

図書館・情報学関連の科目を担当しています。学術情報流通、大学図書館、情報メディアに関する問題などに関心があり、科学研究活動を情報メディアと いう観点から研究しています。学術情報流通は電子化が急速に進んでおり、大学図書館の役割をはじめとして、紙の時代において当然と見なされていたことが改 めて問われるなど変革期にあります。最近は、eScienceや学術情報のオープンアクセスに強い関心を持って調査研究を進めています。


久間 泰賢(きゅうま・たいけん)インド哲学・仏教学

インド思想を担当しています.大学に入ったばかりの頃は,インドは何だか神秘的な感じのする国だから,インド思想というものも,きっと言葉では簡 単に言い表すことのできないような神秘的な真理を説いているのだろう,と考えていました.しかし勉強を進めていくうちに,インド思想が実は非常に論理的な 側面も併せ持っていることが分かってきました.現在では,インド仏教思想における認識論・論理学を中心に研究を進めています.いくつもの顔を持つインドの 姿を,学生の皆さんに少しでも理解してもらえれば,と思っています.


湯浅 陽子(ゆあさ・ようこ)宋代文学

蘇軾(1036-1101号、東坡居士)らによって代表される、北宋期(960-1126)の文人官僚の文学を中心として、中国の古典詩文を研究 しています。各々の作品を精確に読み解くことが不可欠であることは言うまでもありませんが、さらに各々の作品や作者を取り巻く時代の状況や文化的な動き、 その背後にある思想との関わりにも注意を払いつつ考察していく必要があると考えています。また多くの場合、中国の古典詩文においては、先行する時代の作品 を踏まえつつ、新しい作品が制作されていきますから、古代以降の各時代の文学・哲学・史学の文献を視野におさめ、文学をめぐる思潮の歴史的変遷を捉えつ つ、研究を進めていくことも必要となるでしょう。研究する者の姿勢によって、いくらでも奥深くまた幅広く拡大可能な研究分野ではないかと思います。


深田淳太郎(ふかだじゅんたろう)文化人類学、オセアニア地域研究

専門は文化人類学です。文化人類学とは、異文化で暮らす人々の生活のあり方やものの考え方を学ぶことを通して、人間の多様性(なにが私たちと違うのか)と普遍性(違うように見えて何が共通しているのか)を「同時に」考える学問です。これまではオセアニア、特にパプアニューギニアの貝殻貨幣を事例にこの問題に取り組んできました。現地社会において貝殻貨幣は、モノを買うための交換媒体であり、価値基準であり、価値の貯蔵手段であり、個々人の人生の価値をあらわし、さらには生命保険のような役割も果たします。私たちのお金とは素材や発行形態は異なりますが、非常に似ていて、でもやっぱり違います。この貝殻貨幣とそれを使う人々の生活をどう理解できるのか。また逆にこの貝殻貨幣を通して、私たちのお金、そしてそのお金に価値を感じている私たちの生活世界をいかに捉え直せるのか。そんなことを日々考えています。また最近は太平洋戦争における海外戦死者の遺骨収集の問題についても取り組んでいます。


酒井 恵子(さかい・けいこ)東洋史

中国近世史が専門で、中国の人々の生き方、特に女性のあり方、および国家統治について研究しています。今から千年も前に競争社会となった中国では、人々はよりよい生活を求めて一族をあげて男女ともに戦略的に生きていました。国家の定めた制度を利用しながら社会的地位の上昇をめざす人々と、その状況に応じて制度を変えていく国家の関係からは、今を生きる私たちにとっても学ぶべきことが多いと思っています。