法政コース 統治システム履修プログラム

教員紹介 法律経済学科 法政コース 統治システム履修プログラム

岩本美砂子(いわもと・みさこ)政治学原論

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ジェンダー(社会的・文化的に作られた性差と男女の権力格差)と政治をつなぐ研究・教育をしています。「女のいない政治過程」(1997年、『女性 学』vol.5所収)という論文では、日本の政策決定おいて、どのように女性が排除されてきたのか、分析しています。「日本において『女性の政治的代表 (女性参政権・女性政治家)について論じられてきたこと」(2003年 日本政治学会年報『「性」と政治』所収)では、女性の政治からの排除がどのように 正統化されてきたのか、雑誌論文や国会議事録を分析しています。政治学の講義では、議会・行政・利益集団といった政治アクターについて、オーソドックスな 分析も紹介しています。

樹神成(こだま・しげる)行政学

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われわれは、ひとりで生きているようでいて、多くの人の活動のつながりのなかにいます。ひとつは、家族ですが、もうひとつは、さまざまなサービスを 提供したり、いろいろな規制を行っている行政です。朝、顔を洗う水道水が安全で絶えることなく供給されるには、水道用のダムや用水、浄水施設、水道網が必 要で、それらを管理する人々の組織が必要です。環境を守るためにばい煙や汚水にたいする規制が行われ、これらの規制に従事する人々の組織があります。この ように行政は現代社会に必要不可欠なものですが、行政の役割や行政の組織活動については、さまざまな議論があります。行政学は、こうした議論を学びなが ら、現代行政の課題と問題を明らかにしようとするものです。

麻野雅子(あさの・まさこ)政治思想史

政治思想史、現代政治理論を担当しています。
政治思想とは、多様な考え方や利害をもつ人たちが共に暮らすための理念やしくみについて考える 学問ですが、あるべき政治の理念やしくみについて考えるには、現代がどのような社会で、人々はどのような生き方をしているのかを捉えておく必要がありま す。そのため、ゼミなどでは、現代社会の政治的現象だけにとどまらず、広く心理的・社会的諸問題を取り上げ議論しています。今の私のテーマは、現代の日本 社会に生きる人々の価値観に適った「公共性」のあり方を探ることです。

岩崎恭彦(いわさき・やすひこ)地方自治論

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地方分権をめぐる動きについては、ニュースなどで知っている人も多いでしょう。
機関委任事務の廃止、地方税財政の見直し等の諸改革によっ て、今まさに、地方自治のあり方が大きく変わろうとしています。でも、それは、実際に行政の活動に携わる人だけの関心事ではないはず。地方自治の行方は、 まちづくり、地域福祉、環境保護といった地域の具体的・現実的な問題として、私たちにも深くかかわってくるからです。私が担当する地方自治論では、地方自 治のしくみや法という面に焦点をあわせつつ、私たちにもっとも身近な地域の問題を扱います。講義やゼミでは、みなさんとともに、地域における行政のあり方 を考え、また、これからの地域社会に生きる私たち自身をもみつめていきたいと思っています。

前田定孝(まえだ・さだたか)行政法

私たちは毎日、たくさんの社会的関係の網の目のなかで生きています。とりわけ、電気、ガス、水道、道路、通信手段など、私たちの生活は多くの社会的 な基盤の上で成り立っています。また、社会保障制度を充実し、環境を改善するためにも、行政は大きな役割を担っています。しかしそれにもかかわらず、一方 では民間部門の役割の大切さも強調されています。特に現在では、「民間で担うことのできるものは民間で」担うべきであるといわれています。それでは、この 時代において行政とはいったい何のために存在しているのでしょうか。またどういう責任を負わなければならないのでしょうか。その確たる回答は、実はまだ誰 も出しきれていません。その回答を発見するのは、学生諸君を含む日本国民です。行政法というツールを通して、その回答に一歩でも近づこうとするのが、行政 法学の課題です。
このような壮大な課題を解決するために、ぜひあなたも、ともに学んでみませんか。

古瀬啓之(ふるせ・ひろゆき)国際関係論

両大戦間期におけるイギリスの東アジア政策を中心に研究を進めています。近年、中国の目覚しい発展により、「東アジア」地域が注目されるようになっ てきましたが、こうした現在の国際情勢を理解する上でも、同地域における国際関係の形成過程を、歴史的に研究することはとても重要であると考えておりま す。そして、両大戦間期は、現代国際政治の枠組みの多くが生み出された時期であり、国際政治史、国際関係研究にとって重要な時期です。
授業では、両大戦間期の東アジア地域にとどまらず、より広く、他地域(ヨーロッパ、環太平洋地域など)も含めた総合的な国際関係史をテーマとしていきます。そして、現在の国際情勢に対する客観的な視点を身につけてもらえるような授業を展開したいと思っております。

内野広大(うちの・こうだい)憲法学

憲法学を専攻しています。人には、他者を犠牲にしているにもかかわらず、何ら罪の意識なく聖人君子面をしてしまう弱さがあります。そのような弱さを抱える人々が寄り集まると、目に見えない決まり事に押しつぶされ息苦しい思いをする人々が生じてしまいます。このようなときこそ憲法の出番です。憲法は、抑圧下にある人に救いの糸として働き、勇気を奮って角を立てられるようにするのです。それでは、当の憲法それ自体はどのようにして作られるのでしょうか。私は、憲法は、崇拝する対象としてみなさんの外にあるのではなく、日々懊悩するみなさんが自己の姿を深く知り問題の当事者として関わっていくなかで創造されていくものだと考えています。