法政コース 生活法システム履修プログラム

教員紹介 法律経済学科 法政コース 生活法システム履修プログラム

上井長十(うえい・たけと)民法総則

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学部では民法総則の講義を担当しています。現在、「為す債務の不履行論」というテーマのもとで、研究をおこなっています。昨今では、サービス産業の 発展が目覚しく、サービスの開発は、消費者の日常生活を豊かなものとしていますが、それに伴いさまざまなトラブルが多発しています。事業者側の負担する義 務はなにか、義務を履行しなかったときに消費者側に用意される救済手段はなにか、といったことを法的観点から研究しています。

伊藤睦(いとう・むつみ)刑事訴訟法

刑事訴訟法を担当しています。私たちは、警察が捜査を行い、被疑者が逮捕されると、事件が解決したと考えがちです。しかし、被疑者の逮捕は、刑事手 続の出発点に過ぎず、その後の裁判のプロセスを経るまで、被疑者が本当に犯人かどうかはわかりません。裁判の中に誤りが入り込まないように、また、被疑者 が間違いなく犯人だとしても、捜査・裁判の過程での過剰な権利侵害が起きないように、きちんとしたルールに基づいて、被疑者の基本的人権を守りながら、手 続を進めなければなりません。授業、演習では、そのような刑事人権の重要性を世間的常識にとらわれずに考える機会を提供していきたいと考えています。

名島利喜(なじま・としき)会社法

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株式会社は、「人類史における最大の発明の一つ」であるとか、「人類が開発した最大のソフトウェア」であるとかいわれることがあります。いずれにし ても、株式会社は人類の英知があみだした合理的な制度なのです。そして、会社法を学ぶことは、そういう、合理的な株式会社制度について、法律的側面から共 感をもって理解することだといってもよいでしょう。法律制度としての株式会社に関する知識がビジネスマンにとって有益であることは、間違いありません。

高橋秀治(たかはし・ひではる)法哲学

私の担当している法哲学は、法律学の一科目ですが、ある特定の法領域だけに焦点を絞るのではなく、むしろ、法律そのものを対象にして、そもそも法律 とはどのようなものなのか、それは道徳とはどこが違うのか、どうして法律には従わなければならないのか、などの疑問に答えようとするものです。そして、こ れらの疑問へのこれまでの答えや答え方を参考にしながら、現代の社会が抱えるいろいろな現象や問題点などにも法律的な答えを示そうと、かなり欲張ったこと をします。授業や演習では、これらのことを通して、自分たちが当たり前だと思っていた常識や価値観を揺るがして、その再構成につながる機会を提供していけ たらいいと思っています。

田中亜紀子(たなか・あきこ)刑法

刑法担当です。私の研究は近代以降の未成年犯罪ならびにその処遇についてであり、その関連で、刑事責任能力や家庭における犯罪について関心を持って います。また、刑法が社会の変化にどのように対応していったのか、あるいは対応していくべきなのか考察したいと考えています。刑法は、犯罪と刑罰の内容や 犯罪の成立要件を規定した法律です。講義では、刑法の内容ならびに刑法の考え方を確認し、また、現在の問題点について検討することを通じて、みなさんの社 会一般に対する関心を強めるとともに、刑法をはじめとする法律を、社会生活を送る上での一つの道具として、より身近なものに感じてもらうことを目標にして います。

藤本真理(ふじもと・まり)労働法

ある会社に就職し働くことは、法的には「一方が労務を提供し、他方が報酬を支払う契約を結び、それを履行すること」であり、民法(契約法)の諸原則 で足りるように見えます。では労働法はなぜ存在するのでしょうか? 労働法の根底には、労働者は雇われること以外に生計手段がなく、使用者と対等に交渉し たりできないという現実の認識があります。そこで契約の自由や当事者の対等性を実質的に保障するべく、多くの先人が検討を重ね民法の理論に修正を加えてき たのが労働法です。ある規範を何を根拠にどう修正するかは深く難しく、また他の法分野にも通じる問題だと思います。講義などを通じて、単に知識を覚えるの ではなく、なぜそのような理論になったのか、他の解決方法の可能性など、主体的に考える姿勢を身につけて頂ければと思います。

白石友行(しらいし・ともゆき)債権法

民法を担当しています。現在までのところ、契約法、契約不履行法、民事責任法、損害賠償法を主たる研究対象としており、とりわけ、契約不履行に基づ く損害賠償の基礎理論を構築する作業を行ってきました。また、最近では、企業の資金調達、決済などに関する法制度にも関心をもって研究を進めています。講 義や演習では、民法の基本原理、制度、概念などを学び、法的思考能力を向上させること、制度や法的規律のあり方を問うこと、社会を見る目を養うこと、事実 の中から問題を抽出し法的議論を用いて紛争を解決・予防できるようになることを目標としています。

稲垣朋子(いながき・ともこ)家族法

家族法を担当しています。家族法は、民法と呼ばれる法律の一部であり、婚姻、離婚、親子関係、相続などを定めています。身近なテーマも多く含まれていますが、それだけに、理屈で割り切りにくい面も持ち合わせています。研究に関しては、とくに親権法分野を研究の対象としています。具体的には、離婚後の親子関係のあり方(親権行使、面会交流)を法的にどう規律していくべきかを模索しています。また、それを支えていくために必要とされる法政策についても、研究を進めています。講義では、家族の実態がどのように法理論と結びついているのかをわかりやすく説明することを心がけ、家族法の様々な現代的課題とその解決策を考える機会を提供できればと思っています。