人文学部
人文社会科学研究科

研究

第5回「忍者マンガの系譜 -忍者マンガからNINJA COMICSまで-」(後期)

忍者マンガの系譜-忍者マンガからNINJA COMICSまで-」要旨

橋本 博

今期の忍者*忍術学講座のテーマとなっている「創造される忍者」をを語る上で欠かせない分野の一つがマンガである。江戸時代にキャラクター化した忍者は、歌舞伎、読本、浮世絵、双六、講談、絵物語、紙芝居、小説、映画などの文芸作品に次々に現れ、大正時代には山田みのるが初の「忍術漫画」(磯部甲陽堂)を発表、それから100年の間、忍者が出てくるマンガは進化を遂げてきた。発表者は1940年代生まれの団塊世代、忍者マンガの変遷をリアルタイムで経験しており、勤務する合志マンガミュージアムに日本一の忍者マンガコレクションを揃えることを目標としている。
※忍者マンガ発展の4段階(以下 年代、段階、ルーツ、特徴、代表作の順で表示)
① 1950〜忍術マンガ...岡本一平の「漫文漫画」。ギャグ的要素、江戸時代からの荒唐無稽的伝統。ドロンちび丸(杉浦茂) ペップ出版
②1960〜忍者マンガ...小説「忍びの者」、イデオロギー的要素、リアリズム、ドラマ性。忍者武芸帳・影丸伝(白土三平)三洋社、忍者秘帖(つげ義春) 若木
③1960〜忍法マンガ...小説「甲賀忍法帖」。エンターテインメント的要素、忍者同士のバトル。伊賀の影丸(横山光輝)秋田書店、甲賀忍法帖(小山春夫)東邦図書出版
④1990〜NINJA マンガ...アメリカニンジャ映画。国籍不明の不可知的要素、グローバル化。
NARUTO(岸本斉史)集英社、ニンジャバットマン(小学館)

2019年度後期第5回忍者・忍術学講座 (5).JPG

動画(部分)

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