2005年度卒業　ヨーロッパ・地中海研究

『大学で学ぶこと』

私は2006年春に卒業するまでは、ヨーロッパ地中海コースに所属していました。現在は、三重県内の学習塾で働いています。塾講師というと、教科 を教えることだけが仕事のように思われがちですが、実際には企画運営能力や、問題処理能力、状況判断力が必要とされます。当然のことですが、これらの能力 は全ての職種に対して要求されるものです。では、これらの能力が一朝一夕に身に付くものかというとそうではありません。また、社会に出て、経験を積まなけ れば獲得できない能力もありますし、その一方で大学生のうちに磨くことのできる能力もあります。
私は大学において専門教育を受ける意味とは、思 考の訓練にあると思います。たくさんのレポートを課され、多くの演習に参加し、その中でどうすれば論理的な考え方を身に付けられるか、どうすれば説得力の ある話が展開できるかといった、社会に出てまずは必要とされる能力を身に付けていくことに意義があると思うのです。　　　
人文学部を目指している皆さん、入学後はただ漠然と講義を受けるのではなく、ぜひ目的意識をもって勉学に励んでください。みなさんが大学で身に付けることはきっとみなさんの支えになるはずです。