人文学部
人文社会科学研究科

地域連携

出前授業

新型コロナウイルス感染症の拡大に配慮し、出前授業の受付を停止させていただいておりましたが、2021年7月7日より出前授業を再開しております。下記の概要をご覧の上、依頼書をつかって申込ください。

なお、今後の新型コロナウイルス感染症の拡大に応じて、出前授業の出動地域を限定したり、中止したりする可能性があります。具体的には、三重県に緊急事態宣言が発令された場合に、措置の期間の出講を取りやめることや、出講の対象地域に緊急事態宣言が発令されている場合に出講をとりやめる可能性がありますこと、ご了承ください。

概要:

三重大学人文学部では、所属教員が行っている研究の成果を、本学部への進学を希望する地元の高校生の方々に紹介する機会を設けています。原則として対面形式の授業でのみ出講いたします。

出前授業をご依頼される場合、まず依頼書ファイルをダウンロードして頂き、必要事項をご記入の上、下記の連絡先までFAXあるいは電子メールでお送りください。その上で、電話ないし電子メールにてお問い合わせお願いいたします。教員の本務等に支障をきたす可能性があるため、遠方からのご要請はお断りしております。

近年、出前授業依頼件数が増加し、すべての依頼に応じることが困難になってきました。そのため、1校につき、教員派遣は2名までとさせていただきます。また、本学部への近年の進学状況等によっては、ご依頼をお引き受けすることができない場合があります。

高大連携事業や大学見学、入試説明会などにつきましては、アドミッションセンターにお問い合わせください。

依頼書ファイルのダウンロード

お問い合わせ先

〒514-8507 津市栗真町屋町1577 三重大学人文学部チーム総務担当
TEL:059-231-9196 FAX:059-231-9198 e-mail:hum-somu@ab.mie-u.ac.jp


2023年度出前授業メニュー

受講者数に関する表示が無い場合は、受講者数にこだわらないことを意味します。

文化学科

分野・教員名テーマテーマ概要
哲学・思想
遠山 敦 人はなぜ歌うのか―本居宣長を手懸かりに―
(受講者上限:100名)
喜びにつけ、悲しみにつけ、人は歌を歌う。しかしそもそも、なぜ人は歌うのだろうか。本講は、独自の人間観や世界観から人が生きる意味について問いかけた松阪の国学者本居宣長の思想を手がかりに、その謎について考える。
久間 泰賢 大乗仏教の起源を考える 大乗仏教は、インドでどのようにして生まれたのでしょうか。頭の良いお坊さんが考えたのか、それとも在家信者が起こした運動なのか。本講義では、大乗仏教の起源に関する代表的な説をいくつか取り上げて解説します。
田中 綾乃 木の葉は本当に緑色なのか?~哲学のはじまり~ 「木の葉が緑に見える」のは、「木の葉が緑である」からなのか?このような素朴な疑問から哲学は始まります。18世紀のドイツの哲学者・カントの認識論を中心にしながら、近代の西洋哲学の特徴をわかりやすくレクチャーします。
ことばの科学
綾野 誠紀 英語も日本語もヒト言語の方言であるという仮説について 教えられなくても知っているヒトに共通の言語知識があるという仮説に基づき、英語と日本語について考えてみます。そのことを通して、日本語を知ることによって英語の理解が深まることを示します。
松岡 幹就 世界の言語の基本構造は皆同じ? 人間の言語は、発音や文字などの表面的な特徴は多様ですが、私達が普段意識していない文構造について見ると、驚くほど多くの共通点があります。日本語や英語など世界各地の言語から実例を引き、その要因を考えます。
日本語・日本文学
川口 敦子 室町時代の日本語 古語から現代語への転換期である室町時代末期~江戸時代初期の日本語の特徴について、文法や語彙、音韻などの側面から、当時の資料を使って具体的に紹介します。
日本語をローマ字で書くということ-キリシタン資料から訓令式まで- 日本語のローマ字の歴史について、近世のポルトガル式やオランダ語式から近代以降のヘボン式、日本式、訓令式まで概観し、日本語をアルファベットで表記することの意義について考えます。
吉丸 雄哉 忍者像の形成と変遷 現在われわれがイメージする忍者像はフィクションの流布を経て形成されていったものです。どのような過程で忍者像が形成され、また現在に至るまでどのような変遷をしていったかお話します。
中国語・ 中国文学
白石 將人 日本漢字音について-中国語の歴史との関係 国語の授業で、漢詩の韻の踏み方を学ぶと思います。今から1000年以上前に作られた外国の詩を現代日本語で読んで、韻を踏んでいるかどうかが分かるというのはある意味不思議なことです。その理由を中国語の歴史と関連させて説明したいと思います。
漢字の成り立ちを歴史的に理解する

「信」字の成り立ちを説明して、「『人』の『言』うことだから『信』じられる」と説明するのは分かりやすい。しかし、このような説明は本当に正しいと言えるのでしょうか?最近、中国で続々と出現している古代の漢字資料も紹介しつつ、漢字の成り立ちを説明したいと思います。

湯浅 陽子
中国古典詩の多様性 中学・高校の教科書で取り上げられることが多い杜甫や李白などの盛唐期の作品に限定されない、様々な時期・時代の作品を読み進めることで、中国の古典詩の豊かな世界に触れ、中国の古典文学への理解を深める。
杜甫の生涯と後世における評価について 杜甫は、中国を代表する詩人として現代に及ぶまで高い評価を得ているが、その生前には全く無名の存在であった。この授業では、杜甫の生涯をたどりつつその作品を読み進め、その作風の特色について検討し、さらに後世における評価の変化について考える。
白楽天の葛藤-ふたつの生き方の間で-て 「長恨歌」の作者として知られる白楽天(白居易)は、他にも様々な詩文を残している。この授業では、それらのなかで繰り返し表現される、官職に就いて社会に貢献する生き方と、個人的な生活中での満足を追求する生き方との間での葛藤について考える。
英米文学
小嶋 ちひろ シェイクスピアの言葉と劇場

しばしば難解でとっつきにくいように感じられる劇作家シェイクスピアの言葉が、400年以上前の劇場空間でどのように響いたのか、シェイクスピアの言葉の特徴も紹介しながら考えます。

田畠 健太郎 アメリカの(短い)モダニズム文学を読む

アメリカのモダニズム文学者たち(ヘミングウェイ、ウィリアムズ、パウンドなど)の(全体で数語~数行ほどの)かなり「短い」作品を原文で読み、先鋭的なモダニズム文学を英語で直接感じてもらう入門的な授業です。

野田 明 アメリカ文学の古典に挑戦

19世紀中葉はアメリカン・ルネサンスと呼ばれ、アメリカ文学の古典が次々に発表されました。そのうちの一つ、ハーマン・メルヴィルの『白鯨』(1851)を原文で読みます。1回の授業で全貌を語れるはずがありませんが、170年以上も前に書かれた小説がなぜ現代でも読み継がれ、研究されているのか、その価値を知るきっかけになれば幸いです。

ドイツ文学
稲葉 瑛志 戦争とドイツ文学 戦争に直面した人間は古来からそのことを文学化してきました。ドイツの戦争文学作品には歴史的な記述内容を超えた、重要な問題(宗教・暴力・共同体・ジェンダーなどの問題)が含まれています。第一次世界大戦に書かれたドイツ文学を読みながら、それらの問題を一緒に考えていきましょう。
高橋 美穂 ことば・文化・社会 ある言語の背景にはその言語を話す人々の文化が息づいています。そして、同じ言語あるいは異なる言語を話す人々が集まり、社会を形作っています。ことばと文化、そして社会の関係性について、ドイツを例に考えてみたいと思います。
フランス語・比較文化
Thierry GUTHMANN 言葉と国家 『最後の授業』という日本でも知られている短編小説の批判を通じて言葉と現代国家の形成について考えてみたい。
歴史学・ 考古学・ 美術史
小澤 毅 古代の測量と都づくり 江戸時代以降の測量技術に関する資料は比較的豊富ですが、それ以前は不明な部分が多く、世間では誤解も散見します。古代の道路や都づくりのようすから、当時の方位測定法などを再考したいと思います。
塚本 明 熊野古道と江戸時代の旅人たち 世界遺産となった熊野古道に、江戸時代にはどのような旅人が通り、道沿いの地域社会といかなる関係を持っていたのかを考えます。
高尾 善希

「天正伊賀の乱」以後の伊賀者を追う

16世紀後半、織田信長と伊賀国惣国一揆の間でおこった「天正伊賀の乱」の後、伊賀者と呼ばれた忍びたちは、どうなったのでしょうか。徳川時代の史料の中に出てくる日本各地の伊賀者を調査した結果について紹介します。

徳川幕府と伊賀者

私は徳川幕府の伊賀者を研究しています。彼ら伊賀者は江戸に住み、おおむね、本人もしくは先祖が伊賀国の忍びであったという理由によって、将軍家の身辺警護や、江戸城の諸門や武家屋敷の守衛などを勤めていました。伊賀者はどれほどの禄を支給されていたのか、どのような身分的意識をもっていたのかについて説明します。

山田 雄司

忍者の世界

忍者はどのような活動をしていたのか、三重大学で取り組んでいる忍者研究の最新成果をお伝えします。

酒井 恵子 科挙 ―エリート官僚への道― 前近代中国で千年以上続いた「科挙」は、エリート官僚を選抜する超難関試験です。この科挙が人々の生活に与えた影響、社会の変化についてみていきます。
野村 耕一 イデオロギーの歴史学
(受講者上限:30名)

歴史学において、イデオロギーは研究対象であると共に、自己を規定するものでもある。かかる意味での歴史学とイデオロギーとの関係性について、受講者との討論形式で考えてみたい。

森脇 由美子 ヒーローから見たアメリカの歴史―19世紀ニューヨークの社会― 今ではあまり語られることのない19世紀のアメリカ民衆のヒーローを紹介します。スポーツや舞台などで活躍した彼らはなぜ人々を惹きつけたのか。ヒーロー像を通して、普通の人々が生きた社会の現実に接近します。
アメリカにおける自然観―ウィルダネスから自然保護へ アメリカ人にとって「自然」とはどのようなものだったのか。入植時から20世紀初頭まで、アメリカにおける自然観の変化を明らかにしていきます。
藤田 伸也 美術における「日本的」とは何だろう 日本の美術と中国や西洋の美術との違いを作品のスライドを見ながら考えます。何となく日本的だと思っていることは本当に日本独特の性質でしょうか。美術作品から日本の歴史と文化の特徴を見てみましょう。
社会学・文化人類学

永谷 健

人材選抜の社会学

入学試験や入社試験のような「人材のより抜き」が何度もつづくことから、現代社会は「選抜社会」であると言われています。この授業では、現代日本の人材選抜がかかえる諸問題について、社会学の視点から考えます。

江成 幸 多文化共生を考える

国境を越える人の移動が活発な現在、多文化社会のあり方を考えることは、世界共通の課題といえるでしょう。日本の身近な地域で取り組まれている「多文化共生」について、三重県の事例をもとに理解を深めます。

立川 陽仁 経済の人類学--贈与と交換
(受講者上限:40〜50人程度)
日々われわれはだれか他人にモノを与え、その代わりになにかをもらっている。このようなやりとりは、そのモノが欲しいからおこなっているのかというと、どうやらそうではなさそうだ。この授業では、こうした贈与や交換にひそむもっと重要な原理について説明する。
政治の人類学
(受講者上限:40〜50人程度)
政治の本質は「人を突き動かすこと」。ならば、たとえば夫が妻に小遣いをあげてもらおうと工夫することもまた「政治」なのである。では、こうした政治はいかに達成させられるのか。本授業では、こうした政治を達成する1つの手段である「取引」について概説する。
林原 玲洋 行為の説明と理解 「なぜこの大学に進学したのか」という問いに、「自宅の近くだから」のように答えることを「説明」、「資格を取るため」のように答えることを「理解」と呼びます。この区別を応用して、ルールの改廃が行為の選択に及ぼす影響について考えてみましょう。
深田 淳太郎 家族の人類学
(受講者上限:50人)
「父と母がいて私と妹がいる。それが私の家族。」という当たり前の発言は、意外に他言語、他文化に翻訳するのが難しい。「父」や「母」の意味は文化・社会によって異なるのである。血がつながっていない「父」、複数人の「父」、女性の「父」、亡霊が「父」。世界中の「家族」を見ることを通して人間社会の多様性を学ぶ。
吉村 真衣 海女の歴史と暮らし
国重要無形民俗文化財に指定された「鳥羽志摩の海女漁」。現在でも、多くの海女さんが日々漁に出て伝統をつないでいます。海女漁とはなにか、その歴史や現在の暮らしを紐解きながら、海女漁の魅力や自然と人間との関係、生活文化の多様性について理解を深めます。
文化・環境・地理学
安食 和宏 エビはどこからやって来る?―私たちの食卓と東南アジアの環境問題― 私たち日本人が大好きなエビは、どこから運ばれてくるのでしょうか? その多くを生産しているのは東南アジアの国々ですが、エビ養殖の発展によって、マングローブ林破壊などの問題も生じてきました。私たちの食が他国の環境問題にまでつながるという関係について、地理的に考えてみます。
異文化を理解する地理学-東南アジアの大都市の仕組み- 東南アジアには、普通の感覚で想像できないような「美しい」大都市があり、同時に「混沌とした」大都市もあります。これらの大都市の仕組みと都市住民の生活について、地理的な視点から考え、異文化を理解する思考を養います。
森 正人

ディズニーランドと現代社会 (受講者上限:70名)

ディズニーランドは日本人に大人気のテーマパークです。そこには夢や希望があると語られます。ディズニーランドは入念な仕掛けでもってこのような空間を作り、管理しています。どのような魔法が仕掛けられているのでしょうか。そしてディズニーランドの空間はどのような形で現代の社会の中に浸透しているのでしょうか。当たり前の価値観を問い直す必要性を考えたいと思います。
北川 眞也 グローバル化とは何か?ー人文地理学の立場からー グローバル化は、地球規模での人やモノの移動や往来が著しく容易になってきたさまを表しています。ただ、それはローカルな文化の独自性にとっての脅威としても語られています。人文地理学という学問なら、この問題をどう考えられるでしょうか。
図書館・情報学
三根 慎二 科学と図書館 この授業では,研究者が行っている研究活動やコミュニケーションの特徴とそれらの活動に大学図書館がどのように関わっているのかを最新の事例とともに説明します。

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法律経済学科

分野・教員名テーマテーマ概要
法政・統治システム
麻野 雅子 民主主義と自由(受講上限:約40人まで) 民主主義とはどういう仕組みで、自由とどういう関係にあるのかを、古代ギリシアの民主主義と現在の民主主義を比較しながら、考えていきます。(受講生に世界史の基礎知識があることが望ましい。)
岩崎 恭彦 暮らしのなかの権利を考えてみよう―地方自治論という視点から― 住民に身近な行政はできる限り自治体にゆだねようとする地方分権が進展していくなら、私たちの日常生活と地方自治との関係は、ますます密接なものとなっていくでしょう。暮らしのなかの権利とのかかわりで、地方自治のあり方を一緒に考えましょう。
法は環境をまもれるか―環境問題と法律学― 環境をまもるために、どのような問題を解決する必要があるのでしょうか。法は、それらの問題にどのように対処してきたのでしょうか。果たしてそれで十分だったのでしょうか。これらの問いへの解答を模索し、環境問題を法的に考えるきっかけを提供します。
古瀬 啓之

国際政治のフレームワーク

平和・安全保障をめぐる国家間関係の枠組みを、「リアリズム」「リベラリズム」という二つの概念を中心にして解説します。

前田 定孝 大災害のときに、行政はどんな役割をするのだろうか 東北地方太平洋沖地震津波と東京電力福島第一原発の事故による大災害から、今にいたるも多くの地域住民が立ち直ることができないでいる。それでは、国民はこの国に何を託し、政府・自治体にはいかなる責務があるのか。このことを広報的な論理を通じて考える。
内野 広大 丸刈り強制校則は、生徒の幸福追求権を侵害するか? 人は決まりがあるとそれに従わない人を非難してしまいます。丸刈り強制校則の場合も同様でした。校則に真摯に反対する生徒には、そうした人の弱さに抗するための救いの糸はないのでしょうか。「幸福追求権」を手がかりに考えます。
須川 忠輝 因果関係から現代の政治を分析する 日々のニュースや話題で登場する政治の出来事や現象について、「原因」と「結果」のつながりから読み解いてくと同時に、現実の政治を対象とする「政治学」とはどのような学問なのかを解説します。
法政・生活法システム
上井 長十 民法という法律の意義と考え方
(受講上限:70~80人程度)
我が日本の民法は基本的に個人の所有と私的自治の実現を図ることを目的とする。同目的を実現するにあたって、どのような体系的思考を我が民法では構築しているのかを考察することが講義の目的である。
稲垣 朋子 親子関係を定めるルールとは?~生殖補助医療をめぐる問題を考える~ 親子関係は、どのようにして決まるのでしょうか。「遺伝的なつながり」だけでしょうか。法的親子関係を定めるルールを学び、生殖補助医療をめぐる課題について考えてみましょう。
高橋 秀治 社会契約論と現代 17世紀のイギリスは2つの革命を経験しましたが、そこで主張された社会契約論をもとにして、日本を含む先進諸国は構成されています。社会契約論の考え方を説明しながら、それが今の時代にどんな影響を及ぼしているか、考えてみます。
田中 亜紀子
刑罰とは何のためにあるのか
刑を執行する場所とされる刑務所などで罪を犯したとされる人に対して何が行われているのかを説明した上で、受講者と一緒に「刑罰とは何のためにあるのか」を考えます。
名島 利喜 「株」の話
(受講上限:約50人まで)
世間では「株で儲けた」とか「株で損した」とか言ったりすることがある。株は何だか胡散臭い。しかし、そもそも「株」とは何なのか?というような話です。
藤本 真理 非正規社員と正規社員は、何が違って何が同じか? 「正社員」と「非正規社員」の間には、どんな違いがあるだろうか。その違いは許容されるものか、だとすれば理由は何か。二つの働き方を法的な観点から観察し、両者が違ってよい限界はどこにあるかを考えよう。
ワークライフバランス-社会と職場と家庭の関係 あなたの理想の「25歳の自分」、「30歳の自分」はどんな姿だろうか。仕事と何かを両立する、仕事に打ち込む、プライベートを優先する...さまざまな生き方を尊重し実現するには、どのような社会の仕組みが必要かを考えよう。
現代経済・企業経営
岩田 一哲

企業で働く従業員のストレス

企業で働く従業員のストレスが高まることは、その人々の健康に悪影響を及ぼすだけでなく、企業の成果にも悪影響を及ぼします。従業員のストレスを理解することは、企業が発展するための糸口にもなります。
熊谷 健 マーケティングとブランド戦略 今日、様々な業界で製品やサービスの同質化が進み、ブランドの差別化が難しくなっています。また、一般的に「日本製」は製造コストが高く、機能と価格のみに依拠して収益を上げることは容易ではありません機能だけでなく感情や自己表現などの面からもブランドの評価を高め、日本企業の競争力を向上させる戦略を一緒に考えましょう。
野崎 哲哉 お金って何?-マネーゲームのからくり- 現代経済社会で重要な役割を果たしているマネー。ただし、その管理を誤れば金融危機を引き起こしてしまいます。本授業では、現下の金融緩和政策の解説を中心にマネーゲームの危険性を説明し、大学での金融論の学び方を解説します。
深井 英喜 経済学を使って憲法の国民の三大義務を読む―経済学の課題は「お金儲け」ではない 経済学はお金儲けの学問ではなく、社会の再生産の構造やその機能について考察する学問である。この経済学の本当のテーマを高校生に知ってもらうことを目的にしている。その題材として、国民の三大義務を理論経済学によって解説する。
若年労働問題に見る「個人問題」と「社会問題」~経済学とは何か?~ 経済学の基本的な"考え方"について解説することが目的である。社会現象を経済学的に考察することが、自分自身の社会認識に影響することを体験してもらい、大学で学ぶことの意義についても体験してもらえると期待している。
堀内 義隆 なぜ貧しい国と豊かな国があるのか─経済の発展とは何か─ 世界には数多くの国がありますが、豊かな国と貧しい国の間にはとても大きな所得格差があります。この授業では、この格差の歴史を学びながら、経済発展のしくみについて考えます。
森 久綱 持続可能な社会システムを考える――食品循環資源リサイクルからの接近―― 日本が輸入する穀物は年間2500万tに達する。その一方で食品廃棄物が年間2000万t発生している。この矛盾は、環境問題として、また食料問題として私たちの生活に影響を及ぼしている。持続可能な社会へどのような転換を図ればよいのか。食品循環資源リサイクルから考えてみたい。
現代経済・地域経済
朝日 幸代 地域の観光と自然環境を考える-経済学の視点から- 本授業では、観光と環境の関係を示すために、学問としては環境経済学をベースに行う。自然環境の保全政策、観光資源の価値を理解する内容を提示した上で、観光資源に対する環境政策や環境への取り組みを利用した事例を紹介する。
落合 隆 ゲーム理論入門 ゲーム理論とは複数の意志決定をする主体が、その意志決定に関して相互作用する状況を研究する理論です。授業では簡単なモデルを使い、合理的な主体がどのような選択を行うのかを考えます。
川地 啓介 日本の財政は大丈夫? 財政の問題に関心を持つか否かに関わらず、そのツケは将来の日本を支える世代(高校生)にまわってきます。本授業は、日本の財政は持続可能なのかという問題に対して、受講生が関心を持ち、自ら考えるための「材料」をわかりやすく提供することを目的としています。
豊福 裕二 日本の住宅とアメリカの住宅-経済学の視点から- 持ち家といえば新築住宅にこだわる日本と、むしろ中古住宅から始まって何度も住み替えるアメリカ。日米の異なる住意識の背景を、経済学的な視点から探るとともに、これからの日本の家づくりの課題を考えます。
嶋 恵一 数理ファイナンスへの招待 経済学は観察される経済取引や個人の行動を研究対象として、その合理的な解の存在や、不合理な行動の理由を突き止める学問です。特に金融、ファイナンス分野は数値としての分析対象が多いため、豊富な数学理論と実証結果があります。授業ではその幾つかを説明します。
洪 性旭 ソーシャルビジネスとは何か 様々な社会的課題にビジネスの手法で取り組む「ソーシャルビジネス」「社会的企業」が世界的に注目されています。こうした事業がなぜ必要とされ、どのような議論の上に現れたのか、営利企業との違いは何かについて考えます。
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