人文学部
人文社会科学研究科

イベント

イベントEvent

三重大学人文学部・人文社会科学研究科で行われる
各種講座やイベント、ワークショップなどのお知らせを掲載しています。

伊賀連携フィールド2022年度前期第6回「忍者・忍術学講座」について【9月24日】

日時:2022年9月24日(土)10:30~12:00

場所:ハイトピア伊賀3階コミュニティホール

発表者:藤井明広(横須賀市自然・人文博物館学芸員)

題目:幕末の改革組合村と「探索御用」

概要:本講座では、幕末期の房総地域(現千葉県域)における改革組合村大惣代の活動を事例として、彼らによる「探索御用」(犯罪などの内偵捜査)の実態について紹介します。
「改革組合村」とは、関東地域の治安維持を担う関東取締出役の活動を補完するとともに、村々の負担軽減を目的として編成された村々の連合のことです。18世紀後半以降、大都市江戸の後背地である関東農村への貨幣経済の浸透は、村落共同体内の経済格差を広げ、潰百姓や離農者の増加を招いたといわれています。その結果、風俗の乱れや治安の悪化が問題となりますが、幕領・私領・寺社領が錯綜する関東地域では幕府による一元的な取締が困難であり、「無宿者」や「博徒」などの横行が社会問題となっていました。そこで幕府は、文化2年(1805)に支配の別なく治安維持活動を行うことが出来る「関東取締出役」を設置し、さらには文政10年(1827)に「改革組合村」を編成しました。この改革組合村の代表である「大惣代」は、「道案内」と呼ばれる手下を用いて隠密裏に犯罪情報などの収集を行いました。本講座では、改革組合村大惣代が「探索御用」によって、どのような情報を収集していたのか、についてお話します。

要予約:9月1日~16日。上野商工会議所 電話0595-21-0527(平日9:00~17:00) 定員40名(先着順)

無料

※必ずマスク着用でお願いします。なお、講演の様子は後日、三重大学国際忍者研究センターYouTube公式チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCxJ3j5Biul-FH_jE0CxQhpQ にて配信予定です。

お知らせ一覧へ戻る
Page top