人文学部
人文社会科学研究科

学部・大学院案内

そこが知りたい 文化学科について

Q01  各地域には定員があるのでしょうか。また希望する地域に行けますか。
ANSWER 所属地域の決定に際しては、学生の希望を最優先にします。ただ、4地域の希望人数に偏りが大きい場合は、成績(GPA)や志望理由等を参考に、学生と面談の上で調整を行うことがあります。年によっては、若干名が第2希望になることがあります。

Q02  文化学科では、1年生のときにどのような専門教育科目を受講できますか。
ANSWER 文化学科の専門科目としては、必修科目の「地域から考える文化と社会」(前期)と「文化学研究総論」(後期)のほか「文化学必修科目」(言語科学概論、文学概論、哲学概論といった○○概論の科目)を1年生では4単位(2科目)まで履修できます。

Q03 文化学科の場合、歴史や地誌研究等の限られた研究をすることになるのでしょうか。それとも好きな(自由な)テーマを研究できるのでしょうか。
ANSWER 領域でいうと哲学、歴史学、社会学、文化人類学、地誌学、美術史、言語学、文学、図書館・情報学といった枠組みのなかで研究します。自分の興味関心のあるテーマをこの枠内で研究します。

Q04  ある地域に所属しながら、他の地域の科目も履修できますか。
ANSWER できます。他の地域の科目からも自由に履修することができます。単位数でいいますと、取得すべき単位数全体が84になりますが、そのうち56単位は所属する地域にかかわりなく履修できます。また逆に、必修単位数を越えて取得した「地域」必修科目の単位は、「自由選択」に繰り入れることが可能ですので、自分が所属する専修・地域に集中して多くの卒業単位をとることも可能です。

Q05  文化学科に所属しながら、法律経済学科の科目を履修できますか。
ANSWER 除外科目を除いて、制限単位の範囲内で履修できます。

Q06  他大学の大学院へ進学する場合、人文学部文化学科で学んだ者は、文学部で学んだ者より不利になるということはないでしょうか。
ANSWER 制度的には出身学部で大学院進学に有利不利はありません。指導教員に相談して準備をすすめ他大学の大学院へ進学していった先輩がたくさんいます。早目の準備が大切です。

Q07  歴史の研究をする場合、古代から現代までなのか、それとも一時代の一つの事柄について深く勉強することになるのでしょうか。
ANSWER 基本的には後者のように考えてください。ただ、テーマを設定していくつかの時代を通して勉強することも、ある程度は可能です。

Q08  歴史に非常に興味があるのですが、世界の全般の歴史を学ぶことは可能ですか。
ANSWER 所属を4地域のどこかにおく必要がありますが、その上で他の地域の歴史を学ぶことができます。こうした学際性が文化学科のよいところです。ただ現実には言語の壁がありますから、困難な面をともなうことも事実です。

Q09  日本研究は日本史Bを取ってないと、理解できませんか。縄文時代は研究できませんか。
ANSWER 日本研究は高校時代に日本史を取っていたほうがわかりやすいことは事実ですが、大学に入学してからの努力でいくらでもカバーすることができます。日本史のそれぞれの時代について専門の教員が皆そろっているわけではありませんが、専門の教員がいない時代でも日本史の研究方法の指導を受けて、自分で研究することはできます。縄文時代は考古学の教員がいるので研究できます。

Q10  中国のことが好きなので、中国思想にはすごく興味があるのですが、高校の倫理の授業ではあまり触れない分野の思想(陰陽家のことなど)は学べるのでしょうか。また、中国語を履修する場合、これらの史料を原文で読むということは可能になるのでしょうか。
ANSWER 大学と高校の違いは量的というより質的なものです。大学の授業では必ずしも、高校で習わなかったことが聞けるとは限りません。教員の専門に近い分野に偏ることもあります。
 ただ、大学には文献が豊富にあり、教員はそれを適切に指導しますので、これによって学生は自分が知りたい世界に自由に入っていくことができます。「授業で習う」というより、「自分で学ぶ」と考えたほうがいいでしょう。その手助けをするのが教員です。好きな分野をおおいに学んでください。
 中国の語学文学だけでなく、中国の歴史や思想の授業(とくに演習)では、原文で書かれた史料を読みますが、その資料と現代中国語との連続性もありますし、中中辞典や中国語論文を読むことができると、史料を原文で読むうえで役立ちます。

Q11  2年生の終りに指導教員を決めるそうですが、自分の所属する専修・地域の教員の研究に自分のしたい研究がない場合はどうすればいいのでしょうか。
ANSWER 人文学部には70名ほどの教員がいて、そのうち文化学科には約40名の教員がいます。本来の興味とはややずれていても、それに隣接する分野で人文学部の教員が活躍しているならば、学生の方からその教員の分野へ関心を寄せてみることによって新しい展望が開けることもあるかと思います。

Q12  文学部と比べて、人文学部文化学科のメリット・デメリットがあるとすれば何ですか。
ANSWER 三重大学人文学部では専門分野の壁にはばまれることなく、学際的に広く学び研究することができます。これによって幅広い教養を身につけることができるというメリットがあります。現実の就職においては、当人が就職試験等で努力することが必要ですが、人文学部文化学科は幅広い教養が要求されるマスコミや情報産業、また公務員等に向いています。

Q13  人文学部の文化学科と私立などの国際文化学部(あるいは学科)とはどう違うのですか。
ANSWER 文化学科は人文系の学問全般を対象としており、私立の国際文化と名乗る学部や学科は、それぞれの学部や学科ごとに違いはありますが、人文系科目に加えて国際○○と名のつく科目(国際関係論、国際経済、国際法、国際協力など)の履修が可能なものと思われます。人文学部文化学科においても国際的な視野に立った科目は複数存在しますし、法律経済学科の国際関係の科目を履修することも可能です。したがって人文学部文化学科で私立の国際文化学部(あるいは学科 と同様の学問を学ぶことは可能です。

Q14  文化人類学などフィールドワークに興味があるのですが、どんなことが学べるのですか。
ANSWER 文化学科には文化人類学をはじめ、地理学、考古学、社会学などフィールドワークに関わりを持つ分野を専攻する教員が何人もおり、様々な地域やテーマを研究しています。学生を交えた現地調査を行っている先生もいます。

Q15  どのようにしたら発展途上国が先進国に近づけるかということについて、文化・環境 の面から勉強したいと思っていますが、この場合は文化学科に進む方がよいでしょうか。
ANSWER  文化学科で自分の学びたい地域を選択するのがよいかと思いますが、発展途上国の経済的格差などに興味がある場合、法律経済学科に進んで経済学の先生のもとで学ぶことも可能です。

Q16  文化財に興味があるのですが、とくにヨーロッパの文化財と歴史の関係のようなことは学べるのでしょうか。
ANSWER 文化財そのものを専門としている先生はいませんが、ヨーロッパの文化・歴史を学ぶことを通じて、文化財という研究対象にアプローチすることは可能です。
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