所属学科:人文学部文化学科
留学先の国:ドイツ
留学先大学:ボーフム大学
留学期間:2012年10月~2013年8月
Q1:あなたが留学しようと思ったきっかけは何でしたか?
留学のきっかけとなったのは、幼いころから、ドイツをはじめヨーロッパの国々に強く惹かれていたことと、日本とは異なる文化の中で自分が「外国人」として生活することに興味があったということです。幸運な事に、三重大学はドイツの大学と提携を結んでいたので、交換留学制度を利用しようと考えました。
Q2:留学先大学での授業の様子やカリキュラム、サポート体制はどのようなものでしたか?
私の留学した大学は、良くも悪くも、自由でした。その当時の話になってしまいますが、大学が用意してくれるドイツ語の授業が非常に少なかったので、4時間程の授業が週4日あるような環境を望むのであれば、個別に有料の語学学校に申し込む必要がありました。私は、学内で開講されていたものに参加していました。その反面、語学の授業以外に多くの時間を使いたいのであれば、簡単に時間を作ることが可能ではありました。
また、この大学には、日本語を教えてみえる日本人の先生方や、日本研究をされている先生方がみえます。日本語を勉強している学生や留学生担当の事務員の方々はもちろんのこと、彼らには何度もサポートして頂きました。多くの方々が私を助けてくれたことに、とても感謝しています。
Q3:留学先で最も印象に残った出来事や思い出を書いてください。
私の友人の一人に、あるイタリア人がいました。彼はあまりドイツ語を話せませんでしたが、しかし、彼はそれを気にすることなく、多くの友人と英語でコミュニケーションを取っていました。
留学して間もない時期の私は、ドイツ語をほとんど話せなかったこともあり、留学生やドイツ人との会話に少なからず尻込みしていました。「ドイツ語が上手く話せない」ということが、自分の中で巡って、相手との対話が二の次になっていたのだと思います。
そんな時期に見た、「世界から来た学生と第二外国語であるドイツ語で話す」ということに固執せず、「目の前にいる人と話す」ことを大切にしていたのであろう彼の姿が印象に残りました。
もっとも、これは、あまり話せないドイツ語より英語で話すのが手っ取り早いと、彼が考えたが故の行動でもあると思いますし、英語が話せればドイツ語をそれ程学ぶ必要がないという意味ではありません。しかし、このことから、それは当然のことだと思われる方も多いでしょうが、片言や英語交じりであっても、目の前にいる人とのコミュニケーションを大切にしていこうと感じました。
Q4:これから留学しようとする後輩へのメッセージをお願いします。
少しでも興味がある方は、留学をするのが良いと思います。もし迷っているならば、まずは担当の先生方や、留学生、留学経験のある学生に話を聞いてみてはどうでしょうか。
「海外に行けば価値観や人生観が変わる!」などと言うことは決してできませんが、思い切って飛び込んでみるのも大切だと私は思っています。そこには、良い出会いや、新たな気付きがあるかもしれません。