人文学部
人文社会科学研究科

研究

第4回「忍者の気象予測「術」はどれくらい当る?」(前期)

忍者の気象予測「術」はどれくらい当る?」要旨

立花義裕

 気象が味方したか否かで、合戦の勝敗を決定的にした事例は多い。気象は、忍者にとって極めて重要である。屋敷に忍び込むには、雨音が人の気配をかき消す雨の日が適する。雨は視界も遮る。放火の最適日は、晴れて乾燥し強風の日。気象予測は忍者にとって生死を左右するものでもある。現代科学がない時代に、忍者はどのようにして気象を予測していたのだろうか。忍者のバイブル「万川集海」に、気象予測の「術」が「風雨の占い十六カ条」として記載されている。その「術」の一つをNHK番組「ガッテン!」の協力で当研究室の学生とで検証した。その結果を含め、忍者の気象予測術を現代の気象学で解説した。忍者には、気象予報士のような側面も存在した。忍者の科学力は恐るべきものである。

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