人文学部
人文社会科学研究科

教育

公務員試験を受験して:Hさん(女子)【国立病院事務職】

公務員試験を受験して

Hさん(女子)【国立病院事務職】

私は、三年生の六月から大学の公務員講座を利用して、公務員受験をスタートしました。当初、民間の就職活動との両立を考えていましたが、やはり最 終的には公務員試験一本に絞りました。以下、自分の感じたことや反省したことを踏まえて、国家Ⅱ種試験の流れを紹介したいと思います。これも一つの例とし て、受験するかたの参考にして頂けたら嬉しいです。

< ~一次試験まで>
とにかく勉強しました。講座の問題集を専 門科目は五回、一般科目は三回くらい回しました。あと、色々な問題に慣れるように、数的処理は他の問題集も解きました。五月から、模試を受けて、本番の試 験に慣れるように取り組みました。公務員試験は、一次試験の得点が高いほど合格に近づけるので頑張って下さい。
それと、私は国家Ⅱ種の業務説明会には行かなかったのですが、業務説明会に参加しておいたほうが、仕事の内容が具体的に理解できると思うので、参加することをお勧めします。
<六月 一次試験>
一次試験と合格発表までの約一ヶ月の間に、自己PRやそれぞれの官庁の仕事をHPなどでチェックして、志望動機などを考えました。しかし、HPだけでは仕 事内容は掴みにくいのも事実で、自分がやりたい仕事をしている官庁を見つけて、この時期はおおまかな志望動機を考えていました。この時期に、私は面接練習 をしていないのですが、やっておけばよかったなと思ったので、皆さんはして下さいね。

<七月 一次試験合格発表>
合格発表の日に、官庁に官庁訪問の予約の電話をすることになっています。私は、働きたいと思う二つの官庁先に官庁訪問の連絡をしました。なかなか電話が繋 がらないので、繋がるまで何度もかけて下さい。官庁先によって、官庁訪問の予約の仕方が異なるので、事前にHPでチェックして下さいね。

<官庁業務合同説明会>
合格発表の翌日に、官庁業務合同説明会に参加しました。ほぼすべての官庁の業務について説明を受けることが出来ます。説明会は、民間の企業展みたいな感じ になっています。 少しでも気になる官庁があれば、参加してみて下さい。それぞれの官庁の業務説明を聞いたあとに、質問時間があります。私も質問しました し、積極的に質問するにこしたことはないのですが、ここでは、別に焦って無理に質問しなくても大丈夫かなといった印象をうけました。説明会の際に、官庁訪 問の予約を受けつけているので、説明を聞いて興味をもった官庁はどんどん予約して下さい。私は、事前の予約も含めて全部で五つ、官庁訪問の予約をしまし た。

<官庁訪問と二次試験>
官庁訪問は、内定を頂けるようにそれぞれの官庁を訪問します。初日に、面接カードみた いなものを書きます。質問事項は、長所や志望動機(国家公務員志望動機とその官庁の志望動機)、やってみたいことなど、履歴書みたいな感じです。初日は、 カード記入とさらに詳しい業務説明をする官庁が多かったですが、初日から面接するところもありました。質問は、面接カードにそって、質問されるといった感 じでした。私は、一対一の面談ばかりで、終始穏やかな感じでした。官庁訪問の回数は、官庁先によって異なり、内定まで多いところで五回といったところもあ ります。内定までたどりつけず、途中できられても、まだ採用のチャンスは採用面接でもあるので、あまり気にせず、他の官庁訪問を続けて下さい。夏の暑い時 期に、官庁訪問は連日続きますので、体調に気をつけてのりきって下さい。
そして、この時期に人事院の二次試験があります。面接カードを二十分く らいで書きあげ面接に挑みます。時間以内に書きあげないと、未完成のまま提出ということになりますので気をつけて下さい。面接カードの内容は、自己PRと 志望動機、ボランティア活動、卒論などでした。面接では、面接官が三人で、面接カードにそって質問されました。時間は十五分くらいで、穏やかな感じでし た。

<八月 最終合格発表と採用面接>
発表日に採用面接があります。自分の希望する官庁に採用面接をして下さい。 私は、事前に、採用面接にくるように案内があった二つの官庁へ面接に行きました。官庁についたら、また面接カードを記入し、面接です。面接官は、一つは三 人でもう一つは六人でした。採用面接は、やや厳しかったように思います。結局、この二つは落ちてしまい、落ち込んでそのまま何もせず過ごしていたら、九月 の初めに国立病院から採用面接の申し出があり、面接を受け、採用内定を頂きました。九月に入ってまだ官庁先が決まってなくても、内定の辞退者がでてくるの で、色々な官庁から採用面接の申し出があります。自分が行きたい官庁であれば、九月になっても粘り強く官庁に電話をして、採用面接に挑んでみて下さい。  最後に、公務員受験は期間も長く、勉強に嫌気がさしてくることもあると思いますが、友人と会って気分転換するなどして上手くのりきって下さい。あと、私は 採用面接を受けるにあたって、あと一歩を踏みだす勇気がなく、少し後悔した部分があります。だから、皆さんは自分の希望する官庁には、自信をもって積極的 にアプローチしてみて下さい。そうすれば、たとえ希望どおりにいかなくても、自分の納得できるかたちで内定を手に入れることができると思います。頑張って 下さい。

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