教育
公務員試験を終えて :Zさん(男子)【B市役所】
公務員試験を終えて
Zさん(男子)【B市役所】
公務員になりたいと思われている方に向けて、私の公務員試験の経験を簡単ですが紹介します。私は以前から地方公務員になりたいと思っていたので、 学内の公務員講座を受けることにしました。公務員になるには激戦を勝ち抜かなければなりませんでしたが、他に公務員ほど興味があった職業もなく、頑張るこ とにしました。講座が始まるとともに公務員への挑戦が始まったのですが、最初はやる気があったものの、夏休み頃から勉強する科目も増えてきて、徐々にわか らないところも多くなり、集中力が続かなくなっていきました。毎日の復習が大事と言われる中、家での復習どころか宿題もおろそかにし、正直講義に出ないこ とも度々ありました。今後の勉強に耐えられるのか、民間も受けておいたほうがいいのではないかと考えることはありましたが、特に焦りもなく、勉強すること もなく、あっという間に1月になってしまいました。さすがにまずいと思い、この頃から計画を立てて勉強をするようになりましたが、一日3時間位で、毎日は できませんでした。苦手だった経済、数的処理からは逃げ、自分の好きな科目から勉強していました。2月になると、急に試験までの時間の無さに焦りだしまし た。意識を変えて、実行可能な計画を一週間ごとに立て、得意と苦手を織り交ぜながらできるだけ効率よく勉強していきました。やはり今までおろそかにしてい た分、一から勉強をし直す科目もあり、相当苦しめられました。とても講座のテキストだけでは理解に苦しんだので、市販の教材も使用し勉強しました。もっと 早くから勉強をやっていればと思うことばかりでしたが、もうその頃には民間を受ける気持ちはなくなり、不安はあったものの、公務員一本で勝負してみること を決めて勉強していました。3月にはバイトも辞めて、よりいっそう勉強に力を入れ、勉強時間を伸ばしていきました。勉強中心の生活に苦しみましたが、もう 試験まで時間がないという焦りと不安が勝り、合格後の喜びを思い浮かべながら、なんとか机に向かいました。模試に対する意気込みも変わり、友人と競いなが ら、上を目指して勉強しました。模試では満足できた結果はほとんどありませんでしたが、競いながらお互いを励ましあい、高めあうことができ、やる気も出 て、勉強を続けられるきっかけにもなりました。試験が近づくとともに不安も大きくなりましたが、とにかく自分にできるだけのことはやり、あっという間に試 験を迎えることになりました。筆記試験が終わるまでの、プレッシャーを感じながらの勉強が一番辛かったです。筆記試験に合格すれば、面接試験があります が、とにかく筆記試験のことだけを考えて、筆記が終わってから面接のことを考えました。
公務員と民間の併願をするかしないか悩んでいる方がいる と思いますが、どちらの決断をしても大変だと思います。人生を左右しかねる難しい決断ですが、自分で決めるしかないですし、決めたら後悔の無いように努力 するのみだと思います。本格的に勉強を始める時期として、1月から気持ち切り替えて勉強し始める受験生は多いと思います。早くからこつこつと勉強できるの ならもちろんそのほうが良いですが、年明けからでもまだ時間はたくさん残っていますし、その時間を効率よく使えれば大いに可能性はあります。参考までに私 の勉強方法ですが、まずテキストをざっと読み、その後読んだ部分の問題集をやり、解説やテキストの覚えるところにマークをし、それを繰り返し見るという感 じでした。経済や数的処理は繰り返し過去問や問題集を自力で解いて勉強しましたが、他の科目は自力で解いたことが1周位で、あとは解くというより問題を見 た後すぐに答えを見て、解説の大事な部分だけをマークしてテキスト代わりに覚えていました。問題集を自力で解くとかなり時間がかかるし、最後の方までいっ たら最初の方は忘れていたのがほとんどでしたので、最初にマークをつけるまでは時間をかけても、その後は1週間で一周、3日で一周、一日一周というような 感じで、短時間で何周も繰り返し見て覚えていました。模試も同様に、解説を見てじっくりマークしながら見直しをして、次の日にマークの部分だけをざっと見 ました。直前には一日5~10回分以上の模試の解説だけを何回も見たりして、ざっと広い範囲を繰り返し勉強していました。全部の範囲を勉強するのは時間的 にも無理だったので、時間をかけるところはかけて、捨てるところは思い切って捨てました。実際に日本史や数的の図形の勉強はしていません。勉強の仕方は人 によって違いますし、これはあくまでも私の場合なので、そこは自分あった勉強方法を見つけて実践してください。苦手は誰にもありますが、経済が苦手な人が 多いと思います。私も2月まで本気で捨てていましたが、やはり経済はどの試験でも大切になります。全くのゼロからのスタートでしたが、市販のテキストも利 用し、基礎から勉強していきました。勉強してみると思っていたより難しくないところも多く、比較的短期間で克服でき、模試や本番でも得点できました。経済 は財政学とも関わり、得意にできれば大きな武器になります。経済から逃げると地方公務員試験の場合は特に苦しくなるので、できる限り諦めないでやってもら いたいです。模試でいい点数が取れなくて落ち込む人は多いと思いますが、試験に受かる人でも直前の模試で点数が取れなかったり、点数がばらついたりしま す。どんなに勉強しても全く見たことない問題は出るし、点数は出題される問題を知っているかどうかに左右されるので、ある程度は運だと思います。直前は不 安になりますが、模試と本番の問題は違うわけですし、模試で間違えたのならそれを覚えて、次に出たらできるようにすればいいだけです。限られた時間の中 で、どれだけ効率よく自分の得点できる領域を増やし、対応していくかが本番での鍵になると思います。
公務員試験の大変さ、難しさは受けた人にし かわかりません。今後受験する人は自分が思っている以上に辛いことがあるかもしれませんが、それは皆同じだし、どれだけ勉強しても不安はなくならないと思 います。勉強が嫌になったり、友人や家族に支えてもらうこともたくさんあると思います。そこをどう乗り切れるかです。公務員試験は本気で頑張れば誰でも合 格できるものだと思います。大変かもしれませんが、この何ヶ月かを乗り切れれば、公務員というやりがいのある仕事が一生できます。是非やると決めたのなら 最後まで諦めず、合格を信じて、後悔の無いように頑張ってください。