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三重大学人文学部・人文社会科学研究科に関するお知らせを掲載しています。
「地域研究フォーラム in 津」を開催しました
人文社会科学研究科の授業科目「三重の文化と社会Ⅰ・Ⅱ」では、三重県の「文化と社会」を総合的に捉え、その特色を明らかにすることをシラバスに謳っています。また、研究成果は報告書等にまとめるとともに、毎年異なる研究対象地域の市町(現地)において開催する地域研究フォーラムにおいて発表することになっています。
2024年度受講者の大学院生5名は、津市を最終的な現地発表会対象市町として設定し、津市政策財務部政策課の協力を得て「ジェネラルサーベイ(現地での予備調査や視察)」を実施しました。
大学院生5名(地域文化論1名、社会科学専攻4名)の研究成果は、2025年1月に「津市の研究」として報告書にまとめられ、これをもとに、1月25日(土)、三重大学人文学部大講義室において開催した「地域研究フォーラム in 津」で、それぞれ多様な専門領域から発表を行いました。
5名の発表タイトルは、以下の通りです。
別所佑真「中山間地域の防災から見る津市公共施設等総合管理計画」
王奕文「技能実習制度の市役所と監理団体の役割や課題についての研究--津市を事例に―」
王涵「企業の事業承継に関する地域金融機関の支援―津市に本店を置く百五銀行の取り組み―」
徐恬「社会的承認欲求の視点からの在日中国人留学生のカルチャーショックに関する分析--三重大学学生の事例から考察--」
向島凛也「津市川方神社の古銭記録から紐解く地方蓄銭の実態」
また、院生に先立ち教員による発表として、安部大樹特任助教から「津市の獣害対策の特徴」「津なぎさまち20周年を前に考える~他港の反省に学ぶ~」の2テーマにて話題提供がありました。
本フォーラムには、津市の前葉市長はじめ、現地調査に協力いただいた津市役所の方々、及び一般の方々を含めた来場者約27名が参加し、盛んな質疑応答が行われました。
特に社会科学の分野では前葉市長はじめ市役所の皆様からもコメントを頂き、院生の研究・津市の行政双方にとって示唆に富む意見交換が展開される一幕も見られた他、考古・歴史学の分野でも地元の御参加者から今後の研究の手掛かりを頂き、大変有意義な地域研究フォーラムを開催することができました。
豊福研究科長による開会挨拶 津市の前葉市長によるご挨拶
教員・大学院生による発表・質疑応答の様子