3大学国際ジョイントセミナー&シンポジウム体験記

人文学部法律経済学科4年

大学国際ジョイントセミナー私は、2011年10月に中国江蘇大学で開催された3大学国際ジョイントセミナー&シンポジウムに参加させて頂きました。

このセミナーは、三重大学、江蘇大学(中国)、チェンマイ大学(タイ)の3大学が毎年順番にホストとなり、インドネシアなど他国の大学からも参加者を招いて、学生と教員の英語による研究発表や国際交流を行っています。

私は高齢者の権利保障という観点から介護保険制度に関する研究を発表しました。セミナーでは、高齢化進展への対処、コメの品種改良、といった研究が発表されていました。理系・文系を問わず幅広い分野の研究発表を聞くことができました。

他国の学生とは食事やパーティーで交流する機会が多く、仲良くなって一緒に買い物やバーに出かけるなど、親交を深めることができました。今でも頻繁に連絡を取り合っています。

セミナーの中で一番苦労したのは、学生同士でのワークショップです。普段は捨ててしまうガラクタから、“low-carbon”をテーマにグループで作品を作りました。無作為にメンバーが選ばれたので、新しく関係を築くところからスタートしました。グループで1つの成果を出すことは普段の大学生活でも経験しますが、英語でのそれは新鮮で、そして意志疎通が難しかったです。私はグループのリーダーでしたが、もっと上手に議論を仕切り、てきぱきと作業に指示を与えられれば良かったと反省しています。

セミナーを通して、三重大学の学生と他国の学生との間に大きな違いを感じました。他国の学生は、意見や質問を英語でもしっかり伝えていました。その点は、三重大学の学生は語学力の向上も含めて、見習うべき点だと考えています。

私は、このセミナーを“挑戦”と位置づけて参加しました。今の自分には何ができて何ができないのか、大学で学んだ成果をはっきりさせたいと思いチャレンジしました。セミナーの参加者は、理系の大学院生が多く文系の学生が少ないのが現状です。セミナーで得た新しい価値観、経験、思い出は、本当に貴重なものです。学部生でも大学院生でも、このセミナーに積極的にチャレンジしてはどうでしょうか。きっと、忘れられない何かが得られます。